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2007年06月11日

■ミツバチの大激減と農業の未来

世界第一の花粉媒介者、蜜蜂、は、通常では今だと原野で羽音高くあふれているはずだが、不確実な先行きの黒い雲の下で危機にさらされている。

米国の花粉媒介ミツバチの年間貨幣価値は150億ドルと算定されている。今これが公式名称で「コロニー崩壊異常」(Colony Collapse Disorder)と呼ばれるものによって脅威にさらされている。「コロニー崩壊異常」がアメリカミツバチコロニー半数の壊滅の原因であると言われている。我々の食糧供給はミツバチを含めて、生物による花粉媒介受粉に33%を依存している。さらに花をつける全植物の4分の3が繁殖するには授粉を必要としている。もしミツバチが地球の表面から消滅してしまえば、人間が地球で生きていける年数は4年だと、アルバート・アインシュタインが言ったという。工場式農業テクニック、農薬、作物エンジニアリング、縮減する棲息地、寄生虫等がミツバチの健康と生命力を破滅させているという警告が高まっている。

誰も膨大な数のミツバチがなぜ我々を見捨てているのかは知らない、しかし推論は多く、遺伝子組み替え食品害から殺虫剤害、携帯電話害、特に近代的な工場型農業テクニックの害まで、たくさんある。

一部の世界末期的なシナリオでは、もし現在の衰退傾向がそのまま継続するなら、ミツバチは2035年までに存在しなくなるだろうという予想を立てている。

-150億ドル-

合衆国での商業的花粉媒介としてのミツバチの年間貨幣価値とされる150億ドル、が、公式名称で「コロニー崩壊異常」(Colony Collapse Disorder=省略CCD)と呼ばれるものによって脅威にさらされている。「コロニー崩壊異常」(Colony Collapse Disorder)が、アメリカミツバチコロニー半数の壊滅の原因であると言われている。30年前の6百万コロニーから、2,006年の250万に下落している。一部の養蜂業者はミツバチ巣が最高95パーセントの喪失を報告している。

-食糧供給の33%-

我々の食糧供給は、ミツバチを含めて、生物による花粉媒介受粉に33%を依存している。多様な農作物の90品種以上、アーモンドのような木の実から、アルファルファ、りんご、クランベリー、パンプキン、ひまわり、アーモンド、は授粉を確保し、収穫高と品質を改善する為、ミツバチのサービスを必要としている。さらに、すべての花をつける全植物の厖大な数の4分の3が繁殖するには授粉を必要としている。

-4年の余命-

もしミツバチが地球の表面から消滅してしまえば、人間が地球で生きていける年数は4年だといいう。この言葉はアルバート・アインシュタインからだというが、元々誰が引用したのかはわからないままである。このミツバチの減退はさまざまな要因が組み合さっている。そして工場式農業テクニック、殺虫剤、作物エンジニアリング、縮減する棲息地、寄生虫、等全てが、最近数十年間、ミツバチの健康と生命力に影響を与えてきた。

-受粉費用136ドル-

カリフォルニアのアーモンドに授粉させる1コロニーの値段は2,006年で136ドルである。これは2004年の54ドルからの急騰である。アーモンドの生産には、6週間の開花期間に平均ミツバチの2.5コロニーを必要とする。これは2006年でエーカー毎に340ドルの費用がかかる。2012年までには80万エーカーに作地面積が増加することが予想されているが、およそ2百万のミツバチコロニーが、アーモンド生産だけで、必要になるだろう。

-供給の80%-

世界でアーモンド供給の80%はカリフォルニアから出ている。カリフォルニアではアメリカのコマーシャルミツバチコロニーの半分が、18の輸送業者によって毎年二月に、アーモンド次期収穫の受粉のため長距離を運ばれていく。

-1コロニーのミツバチ3万匹-

1コロニー内のミツバチの頭数3万で、夏には6万匹の働きバチと1日に2千の卵を産む一匹の女王バチに成長する。これは1エーカーの果実樹木を授粉させるのに要求される数である。

-29%の死滅-

去年の冬に死滅したカナダのミツバチの数は29%になり、前年の全国平均は15%であった。ブリティッシュコロンビア州では.死滅率は23パーセントであった、そしてアルバータ州ではでミツバチの最高30パーセントが死んだが、前年では15パーセントであった。

-5万のミツバチコロニー-

カナダのアルバータ州ではカノーラ菜種を受粉させる為に毎年5万のミツバチコロニーが賃借りされる。ハイブリッドカノーラ種子生産は州の主要産業であり多数のハチの棲息を必要とし、強い健康なミツバチ群落の依存できる起源を頼りにしている。合衆国からくる花粉媒介はちの減少は、南アルバータ州で最近大投資した百万ドル産業の心配の源になっている。

7千万ポンドのハチミツが毎年カナダの大草原州で生産されていて、カナダ全国生産高の80パーセントを占めている。1万の養蜂業者が25万のハチの巣を養っていて、カナダ経済におよそ10億ドルの貢献をしている。

Author:事務局 : 2007年06月11日 13:24