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2007年07月07日

■ハワイ州の鶏卵業者が廃業に追い込まれている

ハワイ鶏卵業者が、高出荷コスト、厳しい飼育規制、米本土との競争で、苦境に陥っている。ハワイでは25年ほど前は百万羽のニワトリが年に2億以上の卵を産んでいた。
これに対して、今ではニワトリの数は440,000羽に急速減少して、9690万の卵を生産している。今年も展望はよくなく、ハワイ農業統計サービス(Hawaii Agricultural Statistics Service)によれば、4月までで、ハワイ州はほんの380,000羽のニワトリで2730万個の卵を生産しているだけである。

ハワイでは地元の鶏卵農場が、ハワイで消費される卵の大部分を供給していたのだが、今は米本土業者に市場シェアを失いつつある。より厳しい飼育規制と米本土との競争に加えて、ハワイに飼料を送る高いコストが多くの地元鶏卵農民を廃業させている。

ほんのひと握りの商業鶏卵農場-オアフ島の4農場、ビッグアイランドで1農場-が生き残りを続けている。「Maui Fresh Eggs」農場が、飼料コストを始め、安全等級づけ高費用で今年3月早く閉鎖した。

生き残っている鶏卵農場のほとんどは、島の風下側に在る「 MikiluaPoultry Farm」農場、あるいは、ワヒアワに在る「PetersonUpland Farm」農場の様に、何世代も存在してきたファミリー運営のビジネスである。

一部の養鶏業者、例えば「Blue Lotus Farm」のグレッグ・イー、は、ノースショアで飼育された放し飼い卵を生産することによって、生き残りの一角を見いだしている。けれどもイー氏は州で頭数になるにはあまりにも小量生産しか行なってはいない。だが彼も、米本土からの競争に直面している。

消費者は、提唱者によれば、もし地元の農場が生き残るなら、地域生産の卵に対しより高い価格を払うことをいとわないに違いない。同時に、消費者達は、より新鮮な卵を手に入れることになるだろう。

今日では、ハワイ州農務省(Departmentof Agriculture)によれば、州で販売されている卵の3分の1が地域で生産されている。ミルクの状況と同様で、ハワイで生産される卵は僅少、あるいは皆無になるのかもしれない。

およそ25年前は、百万羽のニワトリが年に2億以上の卵を産んでいたのに対して、今ニワトリの数は急速に440,000羽をやや超える数に減少し、9690万の卵をわずかに超える生産高になっている。
展望は今年もあまり明るくは見えない。4月までで、ハワイ農業統計サービス(Hawaii Agricultural Statistics Service)によれば、ハワイ州はほんの380,000羽のニワトリで2730万個の卵を生産している。

「ハワイ鶏卵生産者協会」(The Hawaii Egg Producers Association)会長、ベス・アサギはこう述べている:「飼料コストはこれまで1年間で急上昇した。集荷費用だけでも皆を殺しているというのに」
アサギ氏は飼料と輸送コストが、数年前にくらべ3倍になったと見積もっている。同氏は、すべての農場が生産を減らして、ただ生き残ることに一生懸命である、と、言った。

ハワイ州は飼料工場を持っていないから、地元農民は、ハワイ諸島への急騰する輸送コストとともに、高い値段で、生産済み飼料を購入せざるを得ない。

米本土の優位性:

米本土の卵はハワイ市場では競争力が強い利点を持っている。本土農民は安く卵を生産して、安く輸送して、次にハワイのスーパーマーケットでより安く売ることができる。

ハワイの地元農民は、次の2年にわたって3百万ドルの飼料助成金が州議会で承認されたのは、けっこうであるが、それはあまりにも遅すぎた、と、述べている。

ネルソン・オカムラ(Nelson Okumura)氏は、米本土の競争力と米国農務省認定要求を非難して、マウイ島最後の卵農場「Maui Fresh Eggs」が廃業に追い込まれたのはそのせいであるとしている。

オカムラ氏は、彼の農場は、50,000羽のニワトリを飼育しているが、本土の農場とは同じ経済規模を持っていない、と、言った。それで、「Costco Wholesale Corp.」のような大手卸業者が米国農務省に等級づけを要求し始めれば、連邦政府点検の余分な出費で、利益が失われてしまう。そして「 Costco」が顧客でなくなれば、オクムラ氏は農場がそのビジネスの3分の1を失ってしまうと、言った。

オカムラはこう述べている:その上に、先月のオペレーションで、彼の農場は、輸送を含めて、飼料に対して1トンについておよそ320ドルを支払っている。彼はまた農場のため適切な働き手を見つけるのに苦労している。最低賃金の給料だけしか払えないからだ。

政府助成金ともう1つ機会を与えられても、オカムラ氏は鶏卵農場ビジネスに戻る可能性はないと言った。

「私はそれを変えられるようには見えないのです」、と彼が言った。

有機飼育に一角があるのか?

有機的な、放し飼い卵に大衆の興味が拡大しているので、小規模農家には「一角の市場」に若干の希望があるかもしれない。けれども農民達は、その一角であっても、本土との競争にまた直面する。

ブルー・ロータス農場のグレッグ・イーは有機農場を7年前に出発させた。彼はノースショアで彼の1エーカーの農場で、その後、卵、次に放し飼い卵を提供している。

現在彼は「カピオラニコミュニティー・カレッジ」で土曜日の農民マーケットでレギュラーになっている。1人でやるオペレーションであるので、イー氏は拡張することにはあまり焦点をあわせていない。だが、彼の卵、週500個、は、1ダース5ドルで速く売り切れている。彼は、「Waikiki Prince Hotel」のような、高級系の顧客さえも持っている。

これまでのところ、彼は市場の一角を確保している。彼は、手ずから「ロードアイランド・レッズ」(Rhode Island Reds)種に餌を与えている。飼料フォーミュラは、特別のアルカリ水と飼料で、一緒に草と全粒パンを給餌している。そして、「coop」の外に鶏を勝手に離している。

しかし米本土の供給業者も同じく有機飼育の卵を売っている、そしてそれはUSDA認定卵で、そして無農薬穀物を食べさせられ、日陰で休み、自由さまよいができるニワトリから来ていると公言している。

イー氏は州によっては商業鶏卵農場としては勘定に入れられていない。州は、3,000羽かそれ以上の卵を生めるニワトリを持っている農場だけを追跡範囲に入れているからだ。

大手スーパーのセーフウェイ(Safeway)で、地域で育てられた「KaLeiEggs」卵1ダースが4.39ドルするのに対して、「ルツェルン」(Lucerne)卵がセーフウェイクラブ価格で1ダース3.09ドルかかる。他方米本土からきた1ダースの有機卵は3.99ドルである。

Monday, July 02, 2007 2:29 PM

Author:事務局 : 2007年07月07日 16:18