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2007年08月29日

■狂牛病やvCJDのような脳神経破壊症治療への新発見

BSEや変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)のようなプリオンが関係する病気はいっそう複雑であることが分かってきている。

これらの病気は、「PrP」と呼ばれるプリオンタンパク質の間違って折られた型が、通常脳を保護している正常なPrP を間違えて折られた型に転換させ始める時、脳を破壊していく。研究者達は、他のタイプのプリオンが脳に存在するのかもしれないと疑ってきた。しかし一まだ今までに何も確認されていなかった、だが今回それが違ってきた。

カナダのトロント大学(University ofToronto)ジョウエル・ワッツ(Joel Watts)と彼の同僚科学者達は、マウスの脳に一つのプリオンを識別した。彼等はそれを「Shadoo」と呼んでいる。それは、PrPの健全なバージョンのキー領域と構造的な類似性を共有している。細胞に関するテストが、以下の事を示唆している:「Shadoo/シャドゥー」は、健全なPrPのように、ニューロンをまた保護する事ができる(参照論文:EMBOJournal、(DOI):10.1038/sj.emboj.7601830)

ワッツ氏達の研究チームが、健康なマウスの脳に「Shadoo」を探したとき、彼らは「PrP」が無い領域でそれを発見した。これは、それが「PrP」の神経保護的な役割を補完することを示唆している。彼らが間違って折られた「PrP」でマウスを感染させたとき、「Shadoo」が姿を消した。

ワッツ氏は、「Shadoo」が間違えて折られたバージョンに転換するのかどうかを今調査している、そして彼は、この問題をもっと良く理解する事が、プリオン病を治療するための新しい薬の目標を確認するのに役立つかもしれないことを、希望している。

Author:事務局 : 2007年08月29日 17:08