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2007年08月29日

■米国で牛が炭疽菌感染で死亡する

シェリダン郡(Sheridan County)で合計8頭の雌牛が先週炭疽病で死んでいた[2007年8月20・24日]。
モンタナ州家畜報道官リサ・シュミット (Lisa Schmidt)はこう述べている:死んだ雌牛はプレンティウッド(Plentywood)とカナダ国境の間にあるレイモンド(Raymond) 近くにある牧場の牛群の一部である。

シュミット氏はこの病気がさらに蔓延することを阻止する努力で10フィート地下に感染死亡した牛が埋葬されたと、言う。同氏はこの最近の発症は2007年8月24日に確認されたと言う。 家畜担当当局者達は、一度勃発が起きると、その地域で他の発症がでるのはありうる、と言う。ジャンヌ・ランキン博士(Dr.JeanneRankin)はモンタナ州代理獣医である。彼女は、もし家畜所有者がその家畜が突然、説明できない病気で死んだら、家畜所有者はすぐに獣医と連絡を取るべきであると言う。


-ProMEDの解説概要-

モンタナ州家畜省によれば、研究所のテスト結果が、先週レイモンド近くで出た1牛群中の牝牛8頭の死は炭疽病が原因であると確認した。地区と州の動物保健担当官達がその場所を訪問して、この病気のさらなる広がりを妨げるために適切な措置をとった。 現地調査は、これが炭疽病の自然発生ケースで、そして1つの牧場に限定されたものであること、を示している。これに隣接する牧場は通知を受けている。

モンタナ州家畜に自然に発生する炭疽病の最後の報告されたケースは、2005年ルーズベルト郡(RooseveltCounty)に起きて、その前は1999年の2つの無関連な発症があった。その1つはイエローストーン郡(YellowstoneCounty)で、もう1つはマッコウン郡(McCone County)でその年の終わりに発生した。州代理獣医ジャンヌ・ランキン博士はこう述べている:炭疽菌胞子がモンタナ州のある特定地域の土壌に存在することが知られている、そして炭疽菌の孤立した発症が時折同州で起こることは予想されうる。

炭疽菌感染発生が今季ノースダコタ(North Dakota)とサウスダコタ(South Dakota)の両方で起こっている。そしてその気候条件がこのような自然発に好ましいことを示している。ランキン氏は家畜所有者にその群れに突然の不可解な死がでたら、調査するためすぐに獣医と連絡を取るよう督促している。

(炭疽菌発生があった牧場の)牛は、短いが良い牧草と適切な水が取れていた。牛の死体はルーズベルト郡の丘の中腹で発見されて、2005年時のルーズベルト郡のアルカリ排液場で発見されたのと異なっている。激しい雨が長い間炭疽菌の発生と結び付けられてきた。なぜ勃発するかは憶測するしかない。しかし2つの出来事が予想できる:[1]古い炭疽菌で死亡した家畜の埋葬地の浸食;そして[2]上昇する地下水が埋まっていた炭疽菌胞子を地表に押し上げて、牧草の根域に侵入した。そして草を食べている牛はこの草の根周辺を容易に割く事ができる。

Author:事務局 : 2007年08月29日 17:11