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2007年09月05日

■国連が鳥インフルエンザ拡大は野鳥によるのではなく、家禽化した鳥によるものだと発表する

バンコク・タイ(AP)-ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南北アメリカから来た350,000羽の健康な野鳥サンプルが鳥インフルエンザ検査で陰性テスト反応を示した。
これは、このウイルスの拡大はほとんど家禽化された鳥類に限られているという証拠をさらに提供していると、国連が発表した。

しかしこの問題で3日間の会議に結集した専門家達はこう述べている:野生鳥類のもっと多くの、よく調整された監視は必要である。90種類の個別の鳥がこれまで高致死性H5N1ウイルスを持っている事が発見されている事実があるからだ。これらの鳥のほとんどは病気か死んでいた。

国連食糧農業機関の国際野生生物コーディネータースコット・ニューマン(Scott Newman)は2005年から2007年の間に実施されたこの調査結果についてこう述べている:「世界的な野生生物監視の為、300,000から350,000羽の健康な野生の鳥がこのウイルスを発見する為サンプルを取られて検査された、そして我々はその菌株がなにも発見されなかった事が分かった。我々は今この病気の宿主になっていることを示唆する鳥の種類を発見できなかったことを知っている」

科学者達は、野鳥のアフリカ、中東への冬季移動、さらに春季のヨーロッパへの帰還で、このウイルスの伝播が増大する事を長い間恐れてきた。しかしそれは起こらなかった。

ニューマンと他の研究者達は、この野鳥の陰性テスト結果がでても、野鳥が可能な伝播源としてまったく除去できることにはならないと言った。その代わり、彼は、多くの政府が、家禽と野生の鳥が一緒に集まるサイトのもっと良いテストを含めて、野鳥の監視を強化する必要がある、と言った。

一部のエキスパート達は、多くの政府が、家禽の集団にでるこのウイルスを抑制する事にその能力を集中させる事を要求し、さらにその能力が野鳥にこのウイルスを探す努力で、そらされないように求めている。

世界鳥インフルエンザ監視ネットワーク(GlobalAvianInfluenzaNetworkforSurveillance)パーティ主任、ウィリアム・カレッシュ(William Karesh)はこう述べている:「我々が、野鳥が疫病問題の原因であると考えるから、我々の家禽システムがよく機能しているに違いないと言うのは非常に安易である」

H5N1ウィルスは、世界保健機構(World Health Organization)によれば、少なくとも199人を世界全体で死なせている、そして2003年以来2億羽以上の鳥の抹殺処分を行なって来た。

人間がこの疫病に罹かるのは難しい、しかしエキスパート達は、それが人々の間で容易に広まる型に突然変異して、潜在的にグローバルな広域悪疫をひき起こすことを恐れている。今までは、たいていの人間の患者は感染している鳥と密接な接触があった事が原因とされている。

Author:事務局 : 2007年09月05日 12:14