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2007年09月12日

■ベトナムで狂犬病による人間の犠牲者が増えている

ベトナムで81人の人々が今年最初の8月間で狂犬病で死んだと、地方紙の「ベトナム経済タイムズ」(Vietnam Economic Times)が9月10日に報告した。

犠牲者の大部分は「Tuyen Quang」、「Phu Tho」、「Ha Tay」、「Yen Bai」の北部諸州で出ているというベトナム保健副大臣「Trinh Quan Huan」の言葉を同紙は引用した。

ベトナムは毎年2004年以来狂犬病のために80人の死亡を報告してきた。これは2003年のわずか34人から増大してきたものである。同省によれば、ベトナムではほとんど590万人の人々がこの10年間で狂犬病に感染した犬あるいは猫によって咬まれている。これは1996年以前の数字よりずっと高いものである。ベトナムは、およそ8千5百万の人口があるが、2010年までに病気を抑制し、そして2015年までにはそれを絶滅する為、人間と犬にワクチン接種を督促している。

狂犬病は、ワクチンで防止可能な疾病リストに載っている世界的な人獣病である。多数国での家畜の主要なワクチン接種プログラムが人間への狂犬病発症を減少させてきた。大多数の発展途上国での発症は犬や猫のような狂犬病に感染した家畜によって咬まれた結果である。人間の発症に関しては、適切な露出後ワクチン接種(地域で利用可能な狂犬病ワクチンと合わせて、狂犬病超免疫グロブリンを利用して)は人間の発病を妨げることで高い有効性を持っている。

不幸にも多くの国では、人々は、狂犬病ウィルスに感染しているかもしれない動物に咬まれた後で、露出後予防策を取っていない。WHO西太平洋地域オフィス(WPRO)ウェブサイトによれば、世界で犬に咬まれた事に結び付けられる人間の狂犬病発症の90パーセントがアジアで発生している。また同地域での狂犬病による経済コストが1年で約5億8500万米ドルになるといわれている。

(参照:<http://www.wpro.who.int/health_topics/rabies/>)

Author:事務局 : 2007年09月12日 17:09