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2007年10月11日

■鳥インフルエンザ人感染への突然変異が観察されている

H5N1鳥インフルエンザウイルスはいっそう容易に人に感染する突然変異をしたと、研究者達が述べている。もっともそれはまだ広域悪疫/パンデミックを引き起こす菌株にはまだ変異していない。

この変化は心配である、とウィスコンシン-マディソン大学(University of Wisconsin-Madison)の「YoshihiroKawaoka」博士が言った。

「我々は鳥インフルエンザを人の上部呼吸気管で成長させることができる特定の変化を識別した。アフリカとヨーロッパで巡回しているウイルスは人間のウイルスになる最も近いものである」とこの研究をリードしたカワオカ博士が言った。

アフリカとヨーロッパで鳥から取られたウィルスの最近のサンプルがすべて突然変異を持っていた、とカワオカ博士と同僚の研究者達が科学ジャーナル「PLoSPathogens」で報告している。

「私は大衆を怖がらせたくはないんです。なぜなら彼らはたいした対応ができないからです。けれども同時に何が起きているかを理解することは科学界では重要なのです」とカワオカ博士が電話のインタビューで言った。

H5N1鳥インフルエンザウイルスは、主として鳥に感染するものだが、2003年から、12の国で329人の人々に感染し、その内201人を殺してきた。それは1人の人間から他の人間にはまれにしか伝染しない、しかしもしそれが容易に人から人に伝染する能力を獲得するなら、それは世界的な疫病を引き起こしそうである。

すべてのインフルエンザウイルスは絶えず進展している、そして科学者達は、鳥に感染するウイルスから、人の中でもっと居心地がよいウイルスに変わるためにはどんな突然変異が必要とされるかについてある理解は持っている。

鳥は通常41度(セ氏)の体温を持っている、そして人は通常37度(セ氏)である。人間の鼻とのどは通常およそ33度(セ氏)で、そこは通常インフルエンザウイルスが入ってくる所である。

カワオカ博士はこう述べている:「だから鳥インフルエンザは普通人の鼻やのどでうまく成長しない。今回発見した特定の突然変異は、H5N1が人間の上部呼吸気管のもっと低い温度でよく生きることを可能にさせている。

中国中部にある青海湖(QinghaiLake)に何十万という渡り鳥が集うが、H5N1は2005年にそこで野生水鳥の最初の大量死滅をもたらした。

そのウイルスの菌株が、渡り鳥によってアジアからアフリカとヨーロッパに運ばれた。

その子孫は突然変異を持っている、とカワオカ博士が言った。

彼はこう述べている「だからヨーロッパとアフリカで巡回しているそのウイルスは、全部この突然変異を持っている。それでそれらは擬似人インフルエンザにずっと近いものである。運良くそれらは他の突然変異は持っていない。明らかに、もっと多くの突然変異が必要とされる。我々はそれが広域悪疫になるのにいくつの突然変異が必要とされるのかは知らないのです」

Author:事務局 : 2007年10月11日 14:13