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2007年10月31日

■有機農産物の優位性が明確になってきている

一般に有機は非有機食品より多くの有益な栄養素を供給する-そして食物基準局(the Food Standards Agency)はこれを認めるべきである。

次の新聞の見出しを読むのは多くの人々に驚きであろう:公式:有機は本当にずっと良い。

だが第二次世界大戦以来我々が食べる食物には栄養的に大きな下落があったことを知っている人達にはそれほど驚くべき事ではない。

この栄養的凋落は非常に深刻であったので、1940年に1つのトマトから得たのと同じ銅レベルを得るためには1991年には10個のトマトを食べなければならない。1940年と1991年の間に、リンゴはその鉄分の66%を失った、ブロッコリーはそのカルシウムの75%を失った、そしてポパイも困惑させるニュースだが、ホウレンソウさえその鉄分の60%を失った。その同期間にわたって、農地で生きている野生生物の劇的な減少が見られ、そして農民の数も、農場で働いている人々の数も、その他の数も、類似の減少が起きている。野生生物に関しては、我々は多くの主要な科学的なレビューから、一般的な有機農場にはおよそ50%の野生生物がいて、30%も多い種がいたことを知っている。政府の研究調査は、有機農場が有機的でない農場より30%多くの人々を雇用していることを示している。

有機食品が非有機より多くの栄養を含んでいるかもしれない、そしてこれには明確な科学的な土台があるというのは合理的な仮説である。もし生産高の為に農作物を育てるなら、有機でない農業がこれまで60年にわたって栽培したように、作物の他の特質を失っていく、それには有益ミネラル、栄養分、さらに果物や野菜特有の味の喪失が含あれている。加えるに、我々には以下の事も分かっている:植物が害虫や疫病を撃退する為生み出す多くの化学成分は、ヒトの健康に欠くことができないのと同じ化学物質である。非有機栽培農作物に、害虫や疫病から守る為化学物質をスプレーする事は、植物がそれ自身の自己防衛メカニズムを発動させる必要がなく、自然に植物自身に存在し、それから人間が恩恵を受ける化学物質が、植物内には無い事を意味する。

土壌協会(SoilAssociation)が2001年に有機と非有機食品の間にある本当の栄養学的相違の証拠に関する論文を始めて公表した。我々もまた最近の同分野の科学者達によるもっと最新の研究をカバーしている情報を公表してきた。この有機作物の科学的な証拠は非有機食品産業から、そして政府内の非有機支持者から強い反発を引き起こした。それには悲しい事だが「食糧基準局」を含んでいる。それはなぜなのか?結局のところ、産業的農業は、農場労働力を省力している、多くの農場を集約させ能率を向上させている、さらに野生生物の喪失は統計が言うほど酷くないと主張できる一貫したマネッジメントをしている、という評価があれば嬉しいのである。最近の政府報告は、先週発表されたが、実際農地の野生生物がまだ減少下降にあることを示している。ずっと自然な状況で、いっそうゆっくり栽培され、最大生産高を産むための圧力をかけない、食物が、より高レベルの有益なミネラルと栄養素を持つ可能性が高いことは驚くべき事ではない。

非有機食品生産者が、そのずっと安い食物は必然的に、環境にそして人間にとっても、より少ない恩恵しか届けられないことを認めるのは、本当に単純な事であるべきである。それはもっと安い生産物にとっては当然の事である。それに逆らって、これまで10年間かそれ以上の間、同分野の科学者がだす論文の拡大する証拠はいつも難癖をつけられてきた。もっと多くの研究が発表される状況で、特に欧州連合によって資金供給された、2千ポンドの「高品質低インプット食糧プロジェクト」の研究結果が出されて、有機産物への疑惑態度はますます維持できないポジションになっている。そのプロジェクトをリードしたニューカースル(Newcastle)大学のレイファート教授がこう言う:「今や良い物のレヴェルは有機産物でより高くなる、という充分な証拠があるのです」

Author:事務局 : 2007年10月31日 17:32