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2007年11月30日

■サラダ用野菜栽培の病菌汚染問題の解決は...

「全画一サイズ農作物」規制化は持続可能な農民と環境に害を与えるだろう。

ウィスコンシン発-11月26日-去年起きた袋入ホウレンソウの「大腸菌0157」発生に対応して、米国農務省(USDA)はすべての葉物緑菜裁培者に農地でと収穫後期間の取り扱いに個別ガイドラインに従うよう要求できる連邦規制法を考慮している。持続農業活動家達は、小規模、中規模裁培者が不公平な、競合に不利な立場に置かれることを心配している。

USDAは提案する規制策の事前文書を公表した、それは大衆の意見を受け入れるためである。大衆のメンバーはこの論議が高い提案について12月3日までに意見を述べなければならない。

ウイスコンシン州拠点の政策研究団体、コーヌコピア研究所農場食品政策アナリスト、シャーロット・ヴァレイズ(CharlotteVallaeys)はこう述べている:「そのような全要求に応じる画一サイズは、食品安全への影響は証明されてはいないが、野生生物、バイオディバーシティ、さらに米国で最高品質の産物を生産している家族規模の農民達、にとって、破滅的なものになるだろう。もしその規制が、画一栽培と安全対策を支配すれば、我々は、健全な環境上持続可能な方法で葉物緑菜を栽培している農場をまさしく失う事になるだろう。画一栽培は大規模な「工場型農場」には適しているかもしれないが、多様な家族農場には不必要だろう」

この野菜栽培規則はカリフォルニアで既に実施されている規則を反映するだろう。農民達は、ほとんどあるいは全く科学的正当性がない極端な処置をとるように要求されている。

例えば、農民達は有益野生生物に重要な生息場所を提供する農場周辺の生け垣と他の非収穫植物を排除するように、そして栽培地周辺にフェンスを建てるように要求されている。それらは野生生物の通行には不利になるものである。このような対策はイー・コライ菌汚染の可能性を排除したり、減少することでは知られてはいない。

有機と持続可能な農業の基礎である多くの栽培慣行もまた推奨されないか、あるいは禁止されるだろう。カリフォルニアでは、この規則は土壌内にある微生物生命の発展を推奨していない。これが有害細菌の汚染危険を減少させることが明らかになっているわけではない。事実は、維持可能な農作方法は、土壌内の健康な微生物の生命活動を促進するのだが、細菌の致死性型であるイーコウライ菌を減少させる事が証明されている。なぜならその菌は他の微生物と競争しなければならない、従って繁茂する事にはならないのである。

農民達はすでに大企業のバイヤー達が、特定の有機肥料を使わないよう要求されている事を、報告している。「これらの規制法の目的は、葉物緑菜以外はほとんど生命体が出ないようにする、殺菌性の畑地を奨励しているように見える」とヴァレイズ氏は述べている。

ファミリー農民コミュニティー連帯(Community Alliance with Family Farmers)のファミリー農場食品安全コーディネータ(Family Farm Food Safety Coordinator)、キラ・パスコ(KiraPascoe)はこう述べている:「汚染問題は処理されて袋詰めされた(業者が「新鮮なカット」と呼ぶ)サラダにある、そして、そこはガイドラインが焦点を合わすべきところである。すべての農民は安全な仕事をすべきである、しかし伝統的な、処理されない葉が多い野菜は、加工葉物緑菜と同じカテゴリーに入れられるべきではなく、またこれらの不適当な規制の中に投げ入れられるべきではない」

有機や生態的配慮した農法を実行している小規模ファミリー農民達は、この汚染問題の原初である病原、即ち家畜の「工場型農場」、に取り組む「意図のなさ」に挫折感をもっているのである。

「我々の食物システムにある「悪性イー・コライ菌0157」の脅威的な普及は、不自然な飼料でストレスが多い環境で牛を飼育する事をゆるしている家畜産業に原因がある。このような畜産手法をそのままにしておきながら、農作物裁培者を農場殺菌させる不可能な課題で悩ませるのは、信じられない愚行である」と地域で有機作物を供給している有機野菜生産者の「T&Dウィリー(Willey)農場」のトム・ウィリーは述べている。

Author:事務局 : 2007年11月30日 13:38