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2008年01月11日

■H5N1ウイルスが人間「パンデミック」へ突然変異する可能性

動物保健の権威機関が、鳥インフルエンザ・パンデミック(広域悪疫)の危機は「過大に見積もられている」と述べている。

パリ発:高致死性H5N1鳥インフルエンザウイルスに起源しているインフルエンザのパッデミックになる恐れが、過剰に伝えられていると国際獣疫局長官(World Organization for Animal Health)が10日に述べた。

パリに本拠がある世界中で動物健康を改善することに責任があるこの政府間組織は、H5N1をモニターして、それと戦うグローバルな努力の最前線にたっている。科学者達は、H5N1が広域悪疫を起こす人間のインフルエンザウイルスに突然変異することを恐れているので、追跡している。

しかし「OIE」としても知られているこの動物健康機関の長官バーナード・ヴァラット(Bernard Vallat)はこう述べている:「その危険は過大に評定されている。H5N1ウィルスは、人の間で容易に拡大する型に突然変異しうる不安はあるけれども、極めて安定している事が判明している。我々はこれまでこのように安定した菌株を見たことはありません」

彼は、H5N1からのインフルエンザ広域流行病が差し迫っているかもしれないという数年前の心配は科学的証拠に欠けている、と言った。「それはたんに非科学的な仮定であった」と彼はリポーターに述べた

H5N1は340人以上の人々に感染してきた、そして主としてアジアで、2003年以来、少なくとも212人を殺してきた。しかしこのウイルス菌株は人々の間に容易には広がらない、そしてほとんどの患者は発病している家禽と密接な接触を通してこれまで感染してきている。

ヴァラット氏は、パンデミックになる危惧を低めに抑えてはいるが、鳥インフルエンザが「常にリスクになる」と述べた-それはH5N1菌株だけではなく、また突然変異して動物のためにいっそう悪性のものになる他の菌株も含まれる。

彼は、インドネシア、エジプト、低程度でナイジェリアを含む、H5N1が風土性になっている諸国で、ワクチン接種キャンペーンが必要であると述べた。

H5N1からのリスクは、もしこのウイルスが鳥インフルエンザの「たまり場所」になっているこれらの国で絶滅させられたなら、「大いに減少する」であろう、と彼は述べた。

Author:事務局 : 2008年01月11日 12:19