« ■米国の有機農業と消費者の動向:有機食品産業界が供給不足に陥っている | メイン | ■ベトナムが米の害虫と病気で大打撃を受けている »

2008年02月01日

■米国の牛屠殺場の「Downers歩行不能牛」の残酷慣行が暴露される

ワシントン-南カリフォルニアの食肉加工会社が学校給食と他の食プログラムを供給することを禁じられた。他方連邦政府の調査官が、作業者が病気の牛を虐待しているのを見せたビデオテープを調査している。

新たに就任したエド・シェッフル農務長官(AgricultureSecretaryEdSchafer)は、もしカリフォルニアの、チノ・ホールマーク食肉パッキング社(Hallmark Meat Packing Co. of Chino)が食品安全と動物虐待法に違反しているなら、「適切な行動がとられるであろう」と言った。

ビデオの映像は作業者が「downed倒れた」牛をけって、衝撃を与えて、そしてその他の虐待をして、それらを連邦政府によって検査されている屠殺場の中に押し込めているのを示していた。「"downed" cows」はあまりにも病気であるか、あるいは傷ついて歩けないと思われる牛である。

カリフォルニア州民主党バーバラ・ボクサ上院議員(BarbaraBoxer)はシェッフル農務長官とエドムンド・G・ブラウン・ジュニア、カリフォルニア検事総長に健康上の不安のため調査することを求める書簡を送った。「これらのやり方は非人道的であるだけでなく、公衆衛生を危険にさらす食品がもたらす病気をも引き起こしうる」と書簡は述べている。

「歩行不能」牛は他の牛より狂牛病を伴う可能性が58倍高い。歩行不能牛は毎年何百というアメリカ人を殺している大腸菌、サルモネラ菌、のように他の食物が媒介する病気を持っている可能性がいっそう高い」と書簡が述べている。

「我々が気付いている即刻の健康への危険はない」とシェッフル長官が言った、しかし調査が完了されるまで、米国農務省は連邦の食品と栄養プログラムにこの問題の屠殺場から来る肉のいかなる使用も禁じた。

このホールマーク社は「Westland Meat Co.」食肉会社に供給をしている。そしてこの食肉会社が死体を処理している。この施設が、全国学校給食制度(NationalSchoolLunchProgram)を通じて、貧しい家族、高齢者、学校に、牛肉を配給する「USDAプログラム」への主要な供給元である。「Westland」社は2004年と2005年、USDAの「年(推奨)供給元」と名づけられたほどで、36州で学校に牛肉を供給している。

今回の虐待を示すヴィデオは、米国動物愛護協会(The Humane Society of the United States)によって6週間の潜入秘密調査の後に1月30日に発表された。それは作業者達がカリフォルニアの屠殺場で、繰り返して牛を蹴り、フォークリフトの刃先で牛を突いて、牛が痛みで悲鳴をあげているところを示している。それはまた工場労働者達が牛の眼を殴り、牛に電気ショックを用いているところも見せている。

米国農務省とカリフォルニア州法は一般に障害不能がある動物の虐待を許していない。それは動物をチェーンで引きずる事や、フォークリフトで持ち上げる事を禁じている。連邦条例はまた歩行不能牛を食料供給から除外することを要求している。歩行不能牛は、大腸菌、サルモネラ汚染、あるいは狂牛病の高い危険を生むからである。歩行不能牛は典型的に糞便の中で転げ回る、そしてその免疫機能はしばしば弱くなっているからである。

「ウエストランド」と「ホールマーク」の社長、スティーブ・メンデル(Steve Mendell)は声明で、会社がヴィデオで示された2人の従業員を直ちに解雇して、彼等のスーパーバイザーを職務停止にしたとのべた。

動物愛護協会の会長で理事長、ウェイン・パーセル(Wayne Pacelle)は、95パーセントが肉を食べているから、歩行不能牛の虐待は不安を掻き立てるものであると述べた。

「我々はこの食物がどのように食卓に達しているのか知る必要がある。歩けない牛が他の点で健康であるように見える場合ですら、それらが危険な病原体を隠しているかもしれない」と彼は述べている。

Author:事務局 : 2008年02月01日 11:51