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2008年03月25日

■米国食品薬品局(FDA)が幼児ミルクのBPA汚染を看過している

FDAは、「幼児調製粉乳」に出た汚染物質の高レベルを正当化するのに、信用を失った産業界の科学を引用している:これは連邦政府資金を供給された研究が重大な健康障害を示しているのを無視する事になる。

ワシントンDC-3月21日-食品医薬品局(FDA)は、国会の調査に応えて、以下の事を認めた:食品医薬品局(FDA)は、現在レベルのBPAにさらされることが健康障害とならないという決断をするのに、アメリカ合成樹脂評議会(AmericanPlasticsCouncil)(APC)によってスポンサーされた2つの研究に依拠した。APCはBPA製造業者を代表する業界グループである。これらの研究の1つは、BPA問題のエキスパート達によって欠陥があることが判明させられた、そしてもう一方の研究はまだ発表されていないもので、またその結果も公表されていない。

FDAは、この化学物質は非常に低レベルの露出でも有毒であることを示すほとんど100にも上る独立した、同分野研究者達によって検討され、公表されている動物研究からのデータを無視することを決定している。これらの研究の多くは、国立保健研究機構(NationalInstitutesofHealth)によって資金を供給されたものである。BPAは、哺乳ビンと缶詰の内側を含めて、多くの異なったプラスチック製品で使用されている化学成分である。

アニラ・ジェイコブ博士(Dr.AnilaJacob)はこう述べている:「こんな酷いことは知らない。FDAがほとんど100の独立した同分野の研究者達によって再検討された研究を無視するなんて、これらの研究は、低レベルのBPAに露出されることについての心配を表明している、またFDAがその代わりに合成樹脂圧力団体によって資金調達をうけた2つの研究に依存しているなんて。これは再び産業がどのように規制当局に影響を及ぼして、BPAによって出される健康障害を水増しするかを如実に示している」

環境保護実働グループ(EWG)のシニア科学者、ジェイコブ博士(MD、MHP)が行なった、FDAの発見事項の分析は以下のサイトで見られる:http://www.ewg.org/node/26201

EWGは、人間の健康と環境を守るためにインフォメーションの力を使う、ワシントンDCに本拠地を置く非営利の研究組織である。

Author:事務局 : 2008年03月25日 12:46