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2008年03月11日

■幼児や子供の鉄分摂取不足の問題

「農業研究サービス」(AgriculturalResearch Service)(ARS)の研究者達とコーネル大学(CornellUniversity)が共同して、幼児が固形食から吸収する鉄分の量を引き上げる新しいテクニックを開発させている。

5ヶ月から6カ月の幼児達は急速に成長している、そして十分な鉄分が幼児の成長の「燃料」を提供する為に必要である。しかしこの時期はまた幼児に在る最初の鉄分備蓄が使い尽くされる時でもある。

ニューヨーク、イサカにある「農業研究サービス」植物土壌栄養研究局(Plant, Soil and Nutrition Research Unit)の生理学者レイモンド・グラン(Raymond Glahn)は、幼児の鉄分摂取を増やす方法を見いだすために、コーネル大学栄養学者、レベッカストルツフス、大学院生ヘレナ・パション(Helena Pachon)と共同研究した。

このチームはチキンレバーとビーフの「フリーズドライ」されたサンプルをブレンダーにかけた。これは肉を小さい、同一の微片に変える。研究者達は、これが細片で均等であるので、シリアル(穀類食)に混ぜると全体にゆきわたり、幼児のための補足鉄分源の役を果たすことができる事を見出した。

さらに、ヴィトロ(生体外人工的)テストでは、この混合の時間が増やされたとき、牛肉片が補充されているシリアルからの鉄分摂取がより大きくなることを示した。6分間ミキサーで処理されたチキンレバーは、60秒間だけブレンドされたチキンレバーより摂取が2倍に増える結果を示した。

この研究は、鉄分欠乏症によって引き起こされる貧血、世界人口の約3分の1に影響を与える問題、に対処するのに役立つことができる。発展途上国では幼児と子供達は特に貧血症になりやすい。なぜなら彼等が食べる固形食は鉄分が低いからである。加えるに、彼等は効率的に鉄分を吸収することができない。

幼児の食事にチキンモモ肉やチキンレバーのような成分を加えることは、困窮している共同体に多くのヘム鉄を供給することができる。ヘム鉄は、ヘモグロビンとミオグロビンの分子を含む鉄の一つの型で、いっそう容易に吸収されて、そして栄養分円満のため体で使われる。

この研究は、ARS、国立保健研究機構(NationalInstitutesofHealth)、クラフトフーズ(Kraft Foods)によって資金を供給された。
詳細は以下を参照:農業研究(Agricultural Research)2008・3

Author:事務局 : 2008年03月11日 17:28