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2008年03月18日

■米国は日本の遺伝子操作コーン反対に割り増し金を上げている

東京-日本は人間の食用遺伝子組み換えトウモロコシに抵抗しているアジアで最後の主要な輸入国であるが、まもなく合衆国で記録的なトウモロコシ価格高騰によって、コーナーに追い込まれることになりそうである。

世界最大のトウモロコシ輸入国日本は長い間遺伝子組み替え作物、GMO、を使う動物飼料を利用してきた。しかし人間の食物への使用には、このようなトウモロコシは小量しか買っていなかった。

しかし食品メーカーは、GMOなしのトウモロコシに高いプレミアムを要求している合衆国農民と、アジアでまだ最後にGMOに抵抗している日本の食品店と消費者の間で、板ばさみになっている。

上昇する価格とGMコーンと非GMコーンを区別して扱う困難さがあるので、業界の多くの提携関係が出てくるだろう。昨年は「オウジ・コーンスターチ」と2つの小さいライバル社が同盟を結んだ。

最近までは、たいていのトウモロコシ加工業者は、コーンスターチとコーンシロップ、広く使われている甘味料、を作り出すのに非GMO農作物のみを使ってきた。一部の顧客、主にビールと製薬会社、がGMOを使うことを拒否しているからである。

しかし小さなトウモロコシ加工業者は、日本での食品における少量の原材料に対する緩いラベリング規則を利用して、区別されていない輸入荷をすでに使用している。

供給が縮小しているので、輸入業者に加工業者が非GMOトウモロコシに払う「価格プレミアム」は二倍になって、来年は1トン\10,000に設定されることになる、とアナリスト達が予測している。

現在、合衆国GMOトウモロコシは1トン約4万円で輸入されている。これは、過去2年同時期のシカゴでの同様なトウモロコシ価格相場の2倍にあたるものである。

ビールメーカーがこれまでのところ、ビールの重要成分になっているコーンスターチの値上げ、またGMO転換、に抵抗している。

「大衆のGM受容が無い事は我々がそれを考慮に入れないことを意味します」と7年前に、その競争相手に日本のビールに非GMOコーンスターチだけを使うように仕向けた、キリン社(Kirin Holdings)の報道担当が述べている。

日本食品安全委員会(JapaneseFoodSafetyCommission)による去年7月の調査は、消費者のたった4.1パーセントがGMO食物は危険がないと考えていることを示した。

日本自身はトウモロコシを極めて少ししか栽培していない、そして動物飼料に年1千2百万トンを輸入している-それは主としてGMO作物で、非GMOは有機栽培卵と他の高品質プロダクトのために約700,000トン輸入している。

日本はまた食材使用のため1年およそ3百万トンのトウモロコシを輸入している。そのほとんどが、世界最大のトウモロコシ輸出国の米国から輸入する非GMOである。

2007年には、GMO作物が米国のトウモロコシ畑地の73パーセントに栽培されて、さらに増大が予期されている。そしてそれは、植えつけ、貯蔵、輸送で、非GMOをGMO作物から分離するコストが増大する事である。

GMOの使用はトウモロコシ加工業者にとっては高くつくものになりうる。もし承認されていないGMO痕跡が見いだされたら、輸出業者ではなく、輸入業者がその望ましくない物質を除去するため余分のコストを支払う責任がある。

上昇するコストに直面して、オウジ・コーンスターチが去年群栄化学工業ともう1社の小さいライバルとの同盟関係を結んだ。

もし顧客がGMO供給を受け入れることに決めるなら、大きいグループはGMOトウモロコシを使用する1つの工場を割り当てる融通性を今持てることを意味する。

もう1つのグループも同じくできている。日本食品化工は、1月に加藤化学との同盟を発表した、これはトップの3プロセッサ業者の2つを結集させる事になる。

他にも小さいプロセッサ業者の連合化もありそうである。「非GMOの特別金が高く上昇すればするほど多くのビジネス提携が日本では結ばれていく」と王子コーンスターチのシカクラ氏が述べた。

Author:事務局 : 2008年03月18日 17:41