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2008年03月27日

■オーストラリアのあいまいな有機作物認定に対し、一つに確定された公認方式の要求が消費者団体から起きている

オーストラリアの有機栽培産物に関するラベリングは紛らわしくて、潜在的に誤解を生むものなので、緊急に改革を必要とする、と消費者提唱グループ「チョイス」が述べている。

消費者提唱グループ「チョイス」は、現行の方法を置き換える、単一の、統一されたシステムを要求している。現行の方法は、いくつかの異なった組織が生産者を規制して、一部の複数ブランドが、有機栽培作物であるというには完全に実体がない要求をする事になる。

「サン-ヘラルド」(TheSunHerald)紙による調査が、「有機」を買う事でどんな具合に顧客が2倍の出費をする事になってしまうかを、明らかにしている。有機作物産業界は、この1年間で30パーセント増加している、オーストラリアの食品と食料雑貨部門で最も成長が早い分野である。

それは今小売部門で年およそ4億ドルの価値を持っている、と「政府産業研究と開発企業」(the Government'sRural Industries Research and Development Corporation)が述べている。今は8つの有機を認可する団体が存在している、そしてそれらは「オーストラリア検疫と検査サービス」(TheAustralian Quarantine and Inspection Service)によって監督されている。

しかし先週「The Sun-Herald」紙の調査で、(大手スーパーの)コウルズ「 Coles」店とウルワース「Woolworths」店で購買された一部の自己ブランドの有機栽培生産物は公式有機「ロゴ」のいずれも持っていなかった。「ウルワース」の有機栽培缶詰めトマトは公式の認可を持っていなかった、そして「コールズ」店の有機ニンジンの小さい文字で書かれたものは、他の説明なしで「国の基準に転換したプロダクト」と述べてあった。

コールズ店で買われた5つの異なった産物は5つの異なった有機ロゴを使っていた。コールズからの有機栽培ニンジンは、慣習栽培された同等作物の1.68ドルと比較して、1キログラムで3.48ドルの値段であった。ウルワース店では、有機栽培ニンジンは主流の同等物の94セントと比較して、3.98ドルであった。

ウルワース店の有機栽培缶詰めトマトは、「標準的」缶の58セントと比較して、1.15ドルであった。

そしてコールス店での500グラムの通常のミンチ牛肉は、有機肉では7.33ドルと比較して、5.55ドルの値段であった。

オーストラリア生物学農民(BiologicalFarmersofAustralia)、最大の公式認可組織体の報道官、アンドリュー・モンク(Andrew Monk)はこう述べている:「コールズとウルワースは有機認定システムを単純化するために共に非常によくがんばっている。我々は有機産物ラベリングについてたしかに心配を持っている、そして我々は、単にあれこれ勝手に有機という言葉を投げ合っているのではないことを確認しなければならない」

値段の問題に関して、モンク博士はこう述べている:「ニンジンのような一部の有機栽培産物は常に少し値段が高くなっている、なぜならそれは殺虫剤や化学物質なしで生産するのにやや多くの費用がかかるからである。しかし他のものがもっと高くなる理由はないのです」

Author:事務局 : 2008年03月27日 16:51