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2008年03月28日

■米国農務省食品安全テストへの信頼が沈下している

ワシントンDC-3月26日-「食物と水監視」(Food&WaterWatch)が今日サルモネラ菌(Salmonella)に関する連邦基準を満たしていない鶏肉生産業者の名前を詳述している2006年度報告の最新版を公表した。これらの安全基準を満たさない養鶏プラントの名前はこれまで公的には一度も、食肉と家禽肉検査に関する責務を持つ政府機関である「米国農務省」(USDA)によって、公表されたことがない。
消費者団体による「米国農務省」のサルモネラ菌テストプログラムの分析は、一部のプラントでテストの頻度を減らす政府の政策変更によって引き起こされる危険の直接証拠を示している。

この新しい報告書は2006年や2007年の少なくとも一回のサルモネラ菌テスト期間中に安全基準を達成できなかった16州での27のブロイラー・チキンプラントをリストに揚げている。情報自由化法(FreedomofInformationAct)を通じて獲得されたこのテスト結果はサルモネラ菌のためのUSDAの通常サンプリングプログラムからとりだしたものである。今までに、USDAは公的にはチキンプラントがサルモネラ菌基準を満たしていないインフォメーションを公表した事はけっしてなかった。もっとも2007年にはその実施を発表はしていた。USDA職員による最近のステートメントは、同機関が、肉と家禽肉産業界がこの政策変更へ反対運動をし続けているけれども、まもなく汚染社名を公表するかもしれないことを、示している。

今年早く、USDAは、過去にサルモネラ菌基準を満たしたプラントでのテストを遅らせる新しい政策を出して、そのテストプログラムを緩和させていた。最近の細菌汚染基準を満たせなかった27プラントの過去テストデータ分析は、この新しい緩和政策が、これらのプラントの6つで低程度パフォーマンス中、細菌テストを遅延させていた事を示している。

「食物と水の監視」理事長ウエノナ・ハウタはこう述べている:「USDAは長い間消費者に食物についてこの重要なインフォメーションを与えることを遅延させてきた。USDAがそのサルモネラ菌テストプログラムを強化して、消費者にどの会社が基準に達していないか知らせる時期がとっくにきている」

1996年に、連邦政府は、食肉検査システムの主要な変更を、「危険分析クリティカル・コントロール・ポイント」(the Hazard Analysis Critical ControlPoint (HACCP))システムを作り出すことによって、実施した。この「危険分析クリティカル・コントロール・ポイント」の下で、USDA検査官が会計監査の役割に変換した、そして検査官が問題を見て、それを正す行動を必要とする場合少ない権限しか持たなくなった。USDAは、HACCPの一部として、食肉会社の食品安全過程が有効性を示してものと許容したうえで、サルモネラ菌テストプログラムを開始した。

USDAは、テスト期間中、51日間連続したブロイラー・チキン生産中にサンプルをとる事になっている。もしプラントが、12以上のサンプルでその期間中にサルモネラ菌に対し陽性テスト反応を示したら、そのプラントは基準を満たさなかった事になる。

この報告書は以下のサイトで参照できる。

http://www.foodandwaterwatch.org/food/pubs/reports/more-foul-fowl

Author:事務局 : 2008年03月28日 16:33