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2008年05月12日

■米国で増大している不審な皮膚病「モルゲロンズ症」と土壌バクテリア「アグロバクテリウム」との関連が明らかにされる

アグロバクテリウム(Agrobacterium)とモルゲロンズ病(Morgellons Disease)、GMに関連している?

予備的な発見事項は、モルゲンズ病と遺伝子組み換え作物を作るため広範に操作されている土壌バクテリア「アグロバクテリウム」間にリンクを示唆している。

遺伝子工学が新しい疫病を作っているのか?

-CDCが「モルゲロンズ症」の調査を開始する-

米国疾病抑制センター(Centers for Disease Control)(CDC)は多くの人々から何千という以下のような苦情を受けた後で、2008年1月「モルゲロンズ症」について調査を開始する発表をした:「この説明がつかない皮膚疾患で苦しむ人々、は、皮膚に何か這うような、咬まれるような、刺されるような、感覚;また皮膚上や皮膚内に出るぶつぶつ、糸状の隆起、ファイバー、黒いシミのようなもの;あるいは皮膚損傷(例えば、発疹や痛痒)、の一連の症状を報告している。これらの皮膚に出る症状の他に、一部の患者は、疲労感、精神の混乱、短期の記憶喪失、関節痛、視界の変化、を報告している」

「モルゲロンズ症」は2001年に始めて知られた。メアリー・リータオ(MaryLeitao)と言う女性が彼女の若い息子の症状を記述したウェブサイトを作成し、彼女は類似の症状を記述しているフランスの17世紀の医学研究にちなんで「モルゲロンズ症」という名前をつけた。その時まで、「モルゲロンズ症」が出ている人々は、“delusional parasitosis”「幻覚的寄生虫症」の症例だと診断された。その症状は、完全に想像上のものであり、皮膚の損傷は自分で加えたものとし考えられた。

実際に、モルゲロンズ症状に関する議論は、米国疾病抑制センター(CDC)のこの発表が出されるまで、医学関連の、そして科学的なジャーナルのページで、継続されていた。疾病抑制センター(CDC)の主任調査官、ミッシェル・ピアソン(MichelePearson)博士はこう述べている:この研究の主要なゴールは、誰がこの症状で影響されているのか、その人達が経験している症状についてもっと多くの事を知り、この症状に寄与している要素に関する手がかり、を探すことである。さらに彼はこの状況は「複雑であり」、そして「多数の要因に帰すものかもしれない」と付け加えた。

CDCの記者会見で、ジャーナリストからの質問に答えて、ピアソン博士はこう言った:「我々は多くの患者がこの症状で苦しんでいることを知っている。そして、私はあなた達にこの1年間で、これらの報告数が増加しているのを見てきた、と、ここ疾病抑制センターで言えます」 疾病抑制センターの調査は、カイザー・パーマネント北カリフォルニア研究部門、米国陸軍病理学研究所と協力して実行される事になる。

-アグロバクテリウム(Agrobacterium)との関連-

ヴィタリー・シトヴスキー(Vitaly Citovsky)はニューヨークストーニー・ブルック大学(Stony Brook University)の分子細胞生物学教授である。彼は、植物に「クラウンゴール病/crown gall disease/冠状の損傷」を発生させる土壌中のバクテリア、「アグロバクテリアム(複数形)」を使用する遺伝子修正に関する世界的権威である。「アグロバクテリアム」は1980年代から遺伝子変更された(GM)植物を作ることで広く使われている。それは、その潰瘍を起こす(Ti)プラスミドにある一片の遺伝子物質を植物のゲノムに転移させる能力があるからである。


シトヴィスキーのチームはモルゲロンズ症で苦しんでいる患者の皮膚の中、また皮膚から突き出している「繊維状のもの」をスキャンして電子顕微鏡写真を取った。それは、どんな自然の繊維、あるいは合成の繊維とも異なっているものである事を確認した。

彼等は、アグロバクテリウムDNAを探すため患者達を分析した。モルゲロンズ症患者からの皮膚生体組織検査サンプルがアグロバクテリウム染色体によってコード化された遺伝子、そしてまたTiプラスミドのアグロバクテリウム悪性遺伝子とTDNAを探すため、高厳密ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)テストを受けさせられた。彼等は以下の発見をした:これまでテストされたモルゲロンズ症患者はすべてアグロバクテリウム存在点検テストで陽性反応を示した。他方このアグロバクテリウムは、コントロールされた健康な個人から得られたサンプルのいずれにも発見されなかった。研究者達の予備的結論は、アグロバクテリウムがモルゲロンズ症の病因、そしてあるいはその進展に関係しているかもしれない」ということである。

この未発表の発見事項は2007年1月からウェブサイトで公表された。それらの発見事項はまた2008年3月に100人の出席があったテキサス、オースティンで、「かって前例がない」モルゲロンズ症会議でさらに公表された。モルゲロンズ症で登録される人々のリストは増大して、2008年4月12日の時点で世界中で、モルゲロンズ症研究財団(MorgellonsResearch Foundation)による記録では、患者総数が12106人になっている。

-アグロバクテリウムと遺伝子操作の繋がり-

アグロバクテリウムは人間だけでなく他の動物の細胞にも感染する、それはまた遺伝子をそれらの細胞にも転送する。数年前にこの発見をしたのは、ストーニー・ブルック大学教授のシトヴィスキー教授と彼の研究チームであった。その時までは遺伝子工学陣営は、アグロバクテリウムが動物細胞には感染しない、そして動物の細胞の中に遺伝子を確かに転送しないと想定していた。

モルゲロンズ症がアグロバクテリウム(Agrobacterium)が生きている土や土壌と結びつく事、植物の遺伝子工学でのアグロバクテリウムの広範囲にわたる使用、アグロバクテリウムが人間の細胞に感染する能力がある事、これらすべてはアグロバクテリウムを経由するモルゲロンズ症の病原学的視点から遺伝子工学の可能な役割に指が指されている。

アグロバクテリウムの大規模な遺伝子操作は、攻撃的な人間の病原体にそれを変換する可能性を持っている。遺伝子工学は、もし水平方向の遺伝子転移や組換えを強めたり、それを容易にしないものなら、問題は無いかもしれない。しかし水平方向の遺伝子転移や組換えは新しい病原体を創造する主要なルートである事が広く認められてきている。1998年にまさしくこの問題を科学者の国際パネルが、メイ・ワンホウ博士も含み、提起した。遺伝子工学が1970年代に始まったときから、感染性病気の増加が見られた。科学者達はその原因に対する遺伝子操作バイオテクノロジーの可能な働きを公的に調査する事を要求して来た。

モルゲロンズ症の疫病学的データは非常に不完全である、そしてモルゲロンズ症研究財団に登録されている世界中でこの疾患に悩んでいる12000以上の家族数は確かに、今台頭している流行疫病中ではほんの一部にしか過ぎない。だが大多数の症例が米国で起きている事は意義深い事である。米国は遺伝子組み換え作物を放出した最初の国であり、またその後もずっと最大のGM生産国である。

Author:事務局 : 2008年05月12日 11:41