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2008年05月19日

■地球生物多様性激減の調査報告が発表される

世界の種は、「恐竜絶滅から前例がない」速さで減少していると、動物界の「人口調査」が明らかにした。

今日でた「生きている惑星指標」(Living Planet Index)は、人類が起こしている衝撃的な影響を示している:バイオダイバーシティが2005年への35年間でほとんど3分の1に急落している事が明らかになった。

この報告書は、世界野生生物保護財団(World Wildlife Fund/WWF)、ロンドン動物学協会(Zoological Society of London/ZSL)、地球足跡ネットワーク(GlobalFootprintNetwork)、によって作成されて、地上の種が25パーセント、海中の種が28パーセント、淡水種が29パーセント減少したと述べている。

ジョナサン ロウ(Jonathan Loh)、この報告の編集者、は、こう述べている:このような激減は「人類歴史の面では完全にこれまでに前例がない。これと同じぐらい速い下落を見るには恐竜の絶滅の時代に戻らなければならないでしょう。人間の寿命の面で言えば、我々は物事が比較的ゆっくりと変化しているのを見ているのかもしれない、しかし世界の歴史の面では、これは非常に速いものである」

そして「速い」は穏やかにそれを表現している事になる。科学者達は現在の種の絶滅速度は、歴史的に標準的であると記録されてきた状態より今最高10,000倍に上っていると述べている。

世界の諸国が、ボン(Bonn)で「生物多様性会議」(Convention on BiologicalDiversity)のために会合を開く際に、これらの驚くべき数字は、2010年までにバイオディバーシティ損失の「意義ある」減少を政府が誓約するという事に、影を投げかけるであろう。実際、この報告を書いた人達は、世界的な無活動がすでにこのような目的をまったく達成不可能にしてしまっていると述べている。

Loh氏(MrLoh)はこう述べている:「この会議に参与する世界の諸政府が自身で設定した目標を達成することができない、というのは、非常にいまわしい事である。会談が実行になって現れていない。我々は失敗している、そしてその結末は衝撃的になるだろう。」

1970年と2005年の間に約4,000の種を追跡して、この研究チームは地球上の野生生物の破滅を明らかにしただけではなく、この破壊の加害者に対して指を向けている。

ベン・コレン(BenCollen)、ZSLの種絶滅研究者、は、こう述べている:「1960年と2000年の間で、世界の人間の人口は二倍になっている。しかしその同じ期間に、動物の人口は30パーセント下落している。この下落がこれまで人間によって起こされてきた事は疑う余地がない。」

この研究は種減退の5つの理由を選び出した:気候変化、汚染、動物生息地の破壊、侵入する種の拡大、種の過剰収奪。アメリカが絶滅寸前生物リストにやっとシロクマを加えた時期に、種破壊のスケールが、新聞見出しにでる動物を遥かに越えている実状が出現してきている。しかしシロクマの場合のように、人類の行動は、地球のバイオダイバーシティの簒奪を阻止するには、根本的に変えられなければならない。

揚子江のイルカは好事例である。科学者達が、この淡水哺乳動物を続けて捜索したが無駄である事が分かり、このイルカが絶滅してしまったと信じている。この絶滅への急速な道には多くの理由がある:ボートとの衝突、生息地消失と汚染。これらの要因はすべて1人の加害者を指弾している:人類である。

この報告書は、世界的な排出に取り組むことを別として、種の衰退と闘う2つの方法を勧告している-過剰開発や耕作による動物生息地破壊を避けること、そして個別種の過剰な農業と漁業を避ける事。

このようなバイオダイバーシティの激しい減少が意味している事は、すでに人間生活の影響に出ている。

「減少したバイオダイバーシティは、何百万という人々が、食料供給が害虫と疫病にいっそう被害を受けやすい未来、水が不規則で供給不足になる未来に直面することを意味している」と、ジェームズ・リープ(James Leape)、WWF理事長が言った。

「誰もバイオダイバーシティ喪失の衝撃から逃れることができない。なぜなら減少した世界的な生物多様性は明らかに新しい薬素材が減少する事になり、自然災害と地球温暖化の大きな結末へ大変弱くなる事を示すからである。工業化された世界は、これらの目標を達成するグローバルな努力を、多くのバイオダイバーシティがすでに失われた自分の領域だけでなく、またグローバルに、支持する必要がある。」

Author:事務局 : 2008年05月19日 11:52