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2008年06月02日

■「青い黄金」水の未来を考える(1)

人口、汚染、気候、が、「飲料水供給」を圧迫している-そして他方私企業が水に利益のにおいをかいでいる。他の人達は尋ねる:水は人間の権利であるべきなのか?


公共の噴水がスペイン、バルセロナ(Barcelona)で干からびている、だからもし人が花に水をやっているのを見つかったら罰金(13,000ドル)を取られるほど水が無い。タンカー船が5百万ガロンの貴重な新鮮な水を運んできて今月ドックに入った-そして政府当局は公共の水の渇きを満たすためにもっと多くのそのような船が入港できるように奔走している。

これはバルセロナだけの問題ではない。キプロスはこの夏ギリシャから水を運ぶだろう。オーストラリアの諸都市は国内の農民から水を買い取っている、さらに海水淡水化プラントを作っている。水が足りない中国はヒマラヤの水を転換させることを計画している。そして1千8百万人の南カリフォルニア人は数年後に始めての水配給制度に対して身構えている。

水は「今世紀のオイルである」、とダウ・ケミカル(Dow Chemical)社会長アンドリュー・リヴェリス(Andrew Liveris)が2月の世界経済協議会(World Economic Forum)で言った。先進諸国は安い、豊富な新鮮な水を主として当然の事として考えてきた。現今は、グローバルな人口増加、汚染、気候変化が「青い黄金」として水の新しい見方を作りつつある。

水の「熱い商品」としての位置づけが、ゼネラル・エレクトリック(General Electric) のような大型装置供給会社の注意を捕らえている、また市の給水を買うか、あるいは管理している大きな水の私企業も当然目を凝らしている。その顕著な水の大企業はフランスにベースがある「スエズ(Suez)」社、「アクアアメリカ(Aqua America)」である。後者は最大の米国本拠の水の私企業である。

グローバルな水の市場は、飲用水給水、マネージメント、排水処理、農業、を含んでいるが、ほとんど5000億ドルの市場で、そして速く増大していると、2007年グローバル投資報告書が述べている。

しかし公共水道を維持する為高価につく民営化を推進している諸政府は、グローバルな「水は人間の権利である」という運動と衝突している。「水の人権戦士達」はこう述べている:水が人間生活に欠くことができないから、その水道は、最も貧しい人でも買える価格で給水される値段になるように、「市民納得説明」がもっとできる政府当局にまかせるべきである。

ボストンが本拠の「保護法財団(Conservation Law Foundation)」清水プログラム部長、クリストファー・キリアン (Christopher Kilian)はこう述べている:「我々は、この人間の基本的要件-水-がどのように供給されべきかについて、根本的な決定が社会によってなされなければならない、移行期にきている。利潤動機と根本的な人間の「水への」必要性がまさしく本質的に衝突している。」

「"peak water"≒頂点水資源」論が、中心リソース問題として、「ピークオイル」論に取って代わるのだろうか?一部の専門家達は、そのようなシナリオが、立ち上がりつつあるのを見ている。カリフルニア、オークランドにある、無党派シンクタンク「開発環境安全研究パシフィック・インスティテュート」の水の権威で会長であるピータ・グレイック(Peter Gleick)はこう述べている:「今変わって来た事は、我々が新しい[真水]供給で限界に直面している事がますます明白になっていることである。もう1つ井戸を掘ったり、さらに川にダムを設置するのがもはや安価で、容易ではなくなっている。」

「ピーク・ウォータ」の考えは欠陥がある喩えである、と彼は言う。オイルと異なり、水は使い尽くされないで、ただ形態を変えるだけである。世界は326「クインティリオン」(quintillion=10の18乗、100京)ガロンの水をまだ持っている、とNASAが推定している。

しかしその総水量の約97パーセントは塩水である。国際連合によれば、世界に残っているアクセス可能な真水の供給は、産業界(20パーセント)、農業(70パーセント)、そして家庭使用(10パーセント)に配分されている。

他方、真水の消費が世界的に第二次世界大戦以来2倍になり、毎年4,000立方キロメートルに上っている。そして2030年までにはさらに25パーセント上昇するように推定されている、と、チューリッヒ(Zurich)に本拠がある「Sustainable Asset Management (SAM)≒持続可能資材管理」グループ投資社による2007年報告が述べている。

人間の使用にはその3倍まで獲得可能である。だから十分にあるはずだ、しかし浪費、気候変化、汚染、が、清浄な給水を不足さしていると、その報告書が言う。

グレイック博士はこう述べている:「我々は何十年間も需要問題を無視してきて、水の供給がそこにあるとただ想定して来た。今我々は水の需要を運営することを学ばねばならない、そしてその上にまた気候変動にも対処しなければならない。」  (1) 続く

Author:事務局 : 2008年06月02日 15:26