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2008年06月10日

■米国が食物サミットで生物燃料に関して攻撃される

2008年6月10日火曜日

合衆国は生物燃料を促進する政策のために「フードサミット」で強烈な批判を受けた。それは「車の燃料の渇望を満足させる為」、上級国連官吏の主張では、飢えた人達から食物を他所に転じさせている。

生物燃料問題はローマで開催されたグローバルな食物危機についてのサミットで最も紛糾するものになっていち早く上ってきた。アメリカの主張は、トウモロコシエタノールの生産のための助成金は食物価格の急激な増加に重要な役割を果たしていない、と主張したが、非公開のミーティングの間に怒りの反応を引き起こして、国連の調査した数字で論駁された。

国連事務局長、バンキムーン(Ban Ki-moon )はサミット会議の開会で、世界的食物需要を満たすために、生産が2030年までに50%増加しなければならないであろうと、言った。

一般的な合意があった事は、もっと多くの食糧援助が短期的に必要である、そして長期的には、特にアフリカに、もっと多くの農業に対しての投資が必要である、という事である。しかし、誰が、誰かあるとすれば、国連のゴールを達成するため300億ドルの推定年間コストを支払うがについては、あまり明確さがなかった。

このサミットは、世界的食物価格の突然の上昇とその結果おきた政治不安に対処するために召集されたが、生物燃料に関して深い亀裂を暴露した。

このサミットのホスト、ジャック・ディウフ(Jacques Diouf)、FAO長官は、特に合衆国に標的を定めて西側の政策を攻撃した。

「2006年の110億から120億ドルの年助成金と保護関税政策が、如何に、1億トンの穀物を、主として自動車燃料の渇望を満足させるために、人間の消費から転換させる効果を持ってきたかを、誰も理解していない。」とディウフが述べた。彼が言及しているのは、トウモロコシからエタノールを作り出すための合衆国助成金の年間コストである。

エド・シェッフル(Ed Schafer)米国農務長官、は、ディウフのスピーチにこう返答した:「私は彼の例は少し批判的であり、そしてもっと冷静に、もっとナイスなやり方で扱えたはずである。」シェッフルは生物燃料の生産は食物価格の最近の急騰に3%以下しか寄与していない、と言った。しかしその主張は、国際通貨基金(International Monetary Fund)による、生物燃料が物価上昇の20~30%に責任があるという、査定と合わないものであった。

前日配布されたFAOドキュメントはこう述べている:「生物燃料が、2005年から2007年まで粗穀物と小麦の世界的な使用増加の59%、さらに植物油の増大の56%を占めている。」

密室会議に参加した1人はこう述べている:米国の代表団が生物燃料の影響に関する数字を繰り返した時、他の代表者達から「いらだった」応答があった。

「明らかに今日この会議にはすでに意見の分裂があった」、と英国のダグラス・アレクサンダー (Douglas Alexander)国際開発国務長官、が「ガーディアン」(Guardian)紙に述べた。

彼は、長期的な決定がなされる前にさらなる研究が必要であると言って、英国とヨーロッパに於ける多くの生物燃料政策のいくつかの考察を示した。

「我々は生物燃料に関する決定が挿話でなくむしろ事実によって情報を与えられることを確実にする必要がある」とアレクサンダーが言った。

このサミットは、またジンバブエ(Zimbabwe)のロバート・ムガベ(Robert Mugabe)とイランの大統領、マハムード・アマディネジャッド(Mahmoud Ahmadinejad)の出席を取り巻いている論争によって際立ったものになった。

アレクサンダーはジンバブエの食物危機に関してムガベにおもな責任があると非難して彼の出席を「醜悪である」と呼んだ。彼はムガベに会いもしないし、あるいは彼と握手もしないと言った。 ムガベは演壇で自分の時間を英国とその同盟国がジンバプエの農業を損なっていると非難に使用した。彼は西の非政府組織が「非合法政権交代」を引き起こすために利用されていると言った。

Author:事務局 : 2008年06月10日 17:42