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2008年06月25日

■地球はティッピングポイントに近いと気象学者が警告

米国、1988年6月23日、ほとんどの記録によると、議会委員会の部屋の温度は摂氏38Cをさまよっていた、そして米国は歴史的な干ばつの真っ只中で、ハンセン氏が上院の委員会で「私は人類が地球の温度を暖かくしている事は99パーセント確かである」と告げた。彼のコメントがこの問題をアメリカの意識にもたらした。

その翌日「ニューヨーク・タイムズ」が次ぎの見出しで記事を載せた:

「地球温暖化が始まっている、エキスパートが上院で告げる。」

地球温暖化の警鐘は10年以上の間鳴っていた、そしてカナダの科学者達が1980年代初期に温室効果を警告していたけれども、ハンセンの議会証言はこの関心を結晶させたようで、そして米国でマスメディアへの最初の衝撃を与えた。

その20年後に彼は今67歳で、宇宙研究NASAゴダード研究所 (Institute)所長だが、彼のメッセージは変化していない。

彼はこう述べている:「我々は地球緊急事態のポイントに達してしまった。気候システムにはティッピング・ポイントがある、我々はそのポイントに非常に近い、そしてもし我々がそれを超えたら、そのシステムの力学が取って代わり、人間の制御ができない非常な大変化に人を引き連れいく。」

しかし彼が最初に議会で証言して20年になるが、温室ガス放出を制限する主要な米国の法律は議会を通過していない、21の新しい石炭燃料発電ユニットが米国の発電所で建設されてきた、そして米国の二酸化炭素総放出量は約18パーセント上昇してしまった。

1989年のハンセン氏の2回目の米国議会での出席はアル・ゴア (Al Gore)という名前のテネシー州上院議員が議長を務めた委員会であった、しかしホワイトハウス は、ゴア委員会の前に彼の陳述を編集して、人間の活動と地球温暖化の間にリンクがあるという彼の確信に疑義を起こさせていた。ハンセンは彼が修正を受け入れることができるか、でなければ彼は証言することができないだろうと、言われた。

そこで、彼は議会の聴聞会に先立って、ゴアに編集された部分について彼に質問するように頼んだ、そこで彼はホワイトハウスが編集をした事を明らかにした、そしてこの話がその夜すべての米国のネットワークニュース放送を席捲した。ハンセンはそれから15年間政治的なスポットライトから身を引いていた。

昨日23日の記者会見でハンセンは以下の危機に警告を発した:カナダの大森林火災、極地と高地の種の絶滅、海洋中の二酸化炭によるサンゴ礁とサンゴに依存する海の生物への危機、グリーンランドと西部南極(Antarctic)の溶けつつある氷床から避難する生物。

彼は石炭を燃やすあらゆる発電所を二酸化炭素が捕捉され埋められているものを除き、2030年まで段階的に廃止する事を要求した。そして石炭、石油、ガスへの炭素税を要求した。

その税金は、政府によって使われるのではなく、全部大衆に返されるべきで、各成人には同等額で、子供には半額で、直接に銀行預金口座か、あるいはデビットカードに返金されるべきであると、彼は述べた。

彼はまたアメリカ大企業を「greenwash・グリーン隠し塗り」の罪で告発した。

大企業の環境上の好ましい言葉が行動によって実行されていない。そして彼は「ExxonMobil」のような会社の重役に対する刑事訴訟を支持した。彼等は賢く状況を知っているのに、化石燃料の方法を続ける事を意図している。

アメリカの大企業は科学者からの反対意見に資金を与えて、そして促進している事で有罪である、そしてそれは、大衆に誤解を与えこの国に科学者の間に討論があると信じさせる見え透いた欺瞞を押し進めている、とハンセン氏が言った。「議論は行なわれていない。」と彼は述べている。

彼は、先週ジョージ・W・ブッシュ大統領と共和党大統領指名候補者ジョン・マケインによって打診された、近海石油採掘の呼びかけは「クレイジー」だと言った。「大陸棚石油の最後の一滴を求めてボーリングしてまわることはほんの少し我々の石油中毒を引き伸ばすだろう、しかしそれは「ティッピングポイント」を我々に超えさせる事になるだろう。」と彼は述べた。

Author:事務局 : 2008年06月25日 16:02