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2008年07月17日

■Bovine TB(牛にでる結核菌感染)問題

オランダに送られたイギリスの子牛が「牛の結核bovine TB」に罹っていることが判明した後、英国の農民達は大陸への生きている牛輸出に対する新しい禁止令の不安に対して身を引き締めている。激怒しているオランダの農民達は、3月に子牛肉生産農場に輸入された12頭の子牛が結核に対して陽性テスト反応を示した後、自分達で商業禁止を課した。

オランダは1999年以来牛の結核が起きていなかった、それでオランダの農業省(Dutch Agriculture Ministry)は「biosecurity/生物安全」の違反にあきれていると言われている。非公認だが、ベルギーの農民もまた英国の子牛と成牛を受け入れることを拒否している。輸出業者はEU全体への生きている牛交易に対する完全な禁止令が次の週までに実施される事を恐れている。

キム・ヘイウッド(Kim Haywood)、英国の全国牛肉協会(NationalBeefAssociation)会長がこう言った:「我々が子牛肉生産用子牛輸出の主要3カ月シーズンに接近しているところなので、人々は輸出の可能な損失を非常に心配している。BSE危機の後を追って、この市場は2006年末に始まったばかりである、しかしそれ以来我々はゆっくりと市場を取り戻しているところであった。これ(牛の結核)はこの産業にとって「カタストロフィー/大災害」になりうる。もしこの問題がヨーロッパで勢いをつければ、その結果は悲惨になりうる。これは牛の結核をコントロールする政府の能力のなさに全く帰せられる。」

全国農民組合(National Farmers)は、ブリュッセル(Brussels)で英国政府の当局官吏と共に働いて、どんな禁止も自発的なものに留まるように強く要求している。英国は、輸出が継続できる事を確保するためにオランダとベルギーとの将来の貿易へ予防措置を申し出ている。もしEU動物健康委員会の獣医エキスパート達が英国の子牛と牛に禁止令を課せば、それが停止されるまで数カ月を要する事になるという心配がある。

子牛は3月に酪農場から子牛肉のために太らせるためオランダに送られていた。名前が明かされていない出荷した農場はその時牛の結核感染は無かった。貿易規則の下では、生後42日までの子牛が輸出前に結核がないことを証明するため検査される事は要求されていない。5月のこの農場での結核定期テストの間に少なくとも1頭の感染している雌牛が見いだされた。

病気発生では通常であるように、感染前の60日間にこの農場から移動させられたすべての牛は追跡されて、そして検査された。政府獣医がそれで「相当数/a number」がすでにオランダに送られていたことを知った。

英国の環境食物郷土省(The Department for Environment, Food and Rural Affairs (Defra))は5月22日に結核感染の可能性についてオランダの当局に知らせていた。関連の牛はそれ以後追跡されてきている、そして27のオランダの農場がテストと結果を待って規制下にある。

オランダの農民組合は、発生について今週になってしか知らされなかったと怒っている。組合のメンバーは英国の牛と子牛をボイコットしている。

この出来事は英国政府とヒラリー・ベン(Hilary Benn)郷土省長官にとっては特に困惑するものである。

同長官は、この病気をコントロールするため(結核伝染に寄与しているとされる)アナグマの如何なる抹殺処分も拒絶していた。

英国の全国農民組合は、政府の姿勢が、EU牛TB絶滅計画採用をEU国に要求している規則に違反していると信じている。この病気は英国とアイルランド共和国で最も広範に広がっている、しかしいずれの国もEU本部ブリュッセルに正式の(撲滅)計画を提出していない。

英国の牛肉輸出は狂牛病の危機以後これまで断片的であった。英国は子牛肉生産のため年に50万頭の子牛を輸出することができる。去年はたった6万4千頭が輸出されただけで、450万ポンドに価する市場になっている。この内3万7千頭がオランダに行っていた。

Author:事務局 : 2008年07月17日 15:17