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2008年07月25日

■有毒農薬ENDOSULFAN(エンドサルファン)の子供への危険

サンフランシスコ-7月24日、農場労働者や公衆衛生と環境保護グループの広い連合が

「エンドサルファン/endosulfan」として知られている危険な農薬の継続的使用を止めさせるために環境庁に対して訴訟を提出した。この連合は、子供達、農場労働者、絶滅寸前生物を守るために、環境庁/EPAが行動を取る事を要求している。

「Endosulfan/エンドサルファン」は「有機塩素材organochlorine」の1つで、DDTと同じ化学薬品族の一部で、それをEPAが1972年に禁止した。他の有機塩素剤のように、「endosulfan」は環境に執拗に残り、農業地域でも、使用される地域でも、人も野生生物も共に「中毒」させる。

「農薬阻止行動ネットワーク」(Pesticide Action Network)スタッフ科学者、カール・タッパー (Karl Tupper)はこう述べている:「この危険な、そして時代遅れの殺虫剤はマーケットから何年も前に除去されるべきものである。EPAがこれほど有害な化学物質の使用をまだ許している事実は、我々の規制上のシステムがいかに破綻しているか、を、正しく示している。」

-健康へのインパクト-

「エンドサルファン/endosulfan」が起こす激しい中毒は、頭痛、吐き気、嘔吐、痙攣、を引き起こし、極端なケースでは、無意識と死さえ起こすことができる。複数の研究は、エンドサルファンが、矮小された生殖器官、より少ない精子生産、流産リスク増加に、結びつけられている。

EPAがした決定の1つの唖然とする看過は、子供への危険を考慮に入れていないことである。2007年の研究は、妊娠の最初三ヶ月期にエンドサルファンにさらされる子供達は、自閉症範囲の障害を起こす深刻な大きいリスクがある事を、発見している。エンドサルファンは、安全でないレベルの空中散布が検出されている農業が盛んな共同体にいる学童に同じくリスクを提出する。さらにエンドサルファンは食料供給、飲料水、妊娠している母親の組織と母乳に、発見されている。

この連合体を代表している「大地の正義/Earthjustice」の弁護士「ジョシュア・オズボーン-クレイ(Joshua Osborne Klein)はこう述べている:「EPAは子供達と絶滅寸前生物をエンドスルファン中毒から守ることに失敗している。我々はEPAに米国でのエンドサルファンル使用を禁止することを要求する。」

-環境へのインパクト-

「エンドサルファン/Endosulfan」は強力な環境汚染物質であり、そして特に魚と他の水生生物に有毒である。それは同じく、鳥、ミツバチ、ミミズ、他の有益な昆虫、に、影響を与えている。最近の連邦政府の研究は以下を発見している:テキサス州からアラスカ州に及ぶが合衆国国立公園が、これらの保護された環境で生態系と野生生物を脅やかす量で「エンドサルファン」に汚染されている。

エンドサルファンは非常にながい距離で移動するので、シエラネバダ(Sierra Nevada)の複数湖でそしてエベレスト山(Mt. Everest)で発見されている。この執拗な農薬は、風と海流にのって、北極と南極にも移動している、そして極地の共同体が汚染を記録している。

環境保護庁の行動の欠如が環境保護提唱者達が訴訟をせざるを得なくしている。

EPA自身によるエンドサルファンの分析は、この農薬が人間に深刻なリスクを、そして農作裁培者には最小の利益だけしかない、ことを確認している。

農業労働者正義(Farmworker Justice)の次長、シェリー・デイビス(Shelley Davis)、は、こう述べている:「この危険な農薬は、農業に従事する労働者の共同体を深刻な健康被害の増大する危険にさらしている。これらの危険は、EPAさえエンドサルファンに代わるずっと安全な選択肢がすでに広範囲に使用されている事を認めているから、受け入れ難いものである。」

今年早く、これらの健康と環境への危険に関心を持っている13,000人以上のアメリカ人がEPAにエンドサルファンの使用中止を要求する請願に署名した。100人以上の環境保護、そして公衆衛生グループが最近エンドサルファンについて彼等の心配を概説してステファン・ジョンソン環境保護庁長官 (EPA Administrator Stephen Johnson)に手紙を送った。さらに、50人以上の国際的な科学者、医者、看護師、他の医療専門家達が、北極圏の部族政府と土着団体が行なったように、EPAに行動をとるように要求した。

EPAからの反応がほとんどないので、健康と環境保護団体の連合組織が今日この問題を連邦裁判所に持ちこんだ。

この農薬はすでに世界中で禁止されている。

欧州連合(European Union)、さらにカンボジア、フィリピン、トンガを含める20以上の他の国々はすでにエンドサルファンを禁止している。加えるに、それはストックホルム協定(Stockholm Convention)、執拗な化学物質を禁止する国際協定、で、禁止薬物に入れるように指定されている。

環境保護庁によれば、およそ138万ポンドのエンドサルファンが2002年時点で、毎年全国的に使用されてきた。2002年は年度使用データが入手できる最も近年の時点である。エンドサルファンで処理された農作物には、コットン、トマト、メロン、スカッシュ、タバコが含まれている。

訴訟に踏み切った組織は以下のごとくである:

○Earthjustice and Farmworker Justice on behalf of: Alaska Community Action on Toxics,
○Beyond Pesticides,
○Center for Environmental Health,
○Farm Labor Organizing Committee(AFL-CIO),
○Natural Resources Defense Council,
○Pesticide ActionNetwork North America,
○Pineros y Campesinos Unidos del Noroeste(Northwest Treeplanters and Farmworkers United), ○United FarmWorkers,
○Teamsters Local 890.

Author:事務局 : 2008年07月25日 17:42