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2008年07月08日

■集中飼育チキンが味比較研究テストで有機飼育チキンを負かす

閉鎖的な集団鶏舎で飼育されたニワトリが舌の味蕾テストでトップになった。これは疑いなく有機キャンペーンをしている有名料理人の間で波風が立つだろう。

科学者達が有機栽培のチキンは囲み飼いのニワトリほど良い味がしないと主張している。

彼等の研究は、目隠し味テストで、閉鎖飼育ニワトリが良い味と歯ごたえを持っていて、そしていっそうジューシーであった事が分かった。

この結果は有機農法産業を慌てさせるだろう。有機飼育は、そのニワトリが享受している良い福祉がもっと良い肉になり、だから高い価格を正当化すると主張している。

この研究は、専門誌「英国家禽科学」(British Poultry Science)で発表されて、テストはブリストル大学(Bristol University)で実行された。研究者達は、種々の方法で育てられた120羽のチキンから取ったサンプルを10人の味見役に与えた。

ポール ウォリス博士(Dr Paul Warriss)はブリストル大学獣医科学校でこの研究をリードして、こう述べている:「全体的に、標準的なシステムで飼育された鶏から取った肉の、肉肌、汁気、風味、さらに全体的な好みが、より高い得点を与えられた。」

彼はこう付け加えた:「普通の見方は、有機栽培のチキンがもっと味が良いだろうと、いうことである、しかしこれは実際ではなかった。この事は、集中的に飼育された鳥はずっと若い年月で食べられるという事実に関係しているかもしれない、だから集中飼育鶏は古い鳥よりタフさがひくくなるのだろう。」

有機飼育の、そして放し飼いのニワトリの販売が、人気料理人オリバーとファーンレイ・ウイッティングストール(Oliver and Fearnley-Whittingstall)によるテレビプログラムの後で、急上昇した。販売アナリストが今年早く有機チキンの販売が、価格が最高3倍であっても、標準チキンの2倍速く増加していると述べていた。

ウォリス博士は、彼の発見した事柄が有機、あるいは放し飼いチキンの終わりを意味しない、と言って、こう付言した「人々はまた倫理上の理由で放し飼いのニワトリを買っている。」

この研究で使われた有機栽培の肉は、有機食品の認可マークを発展させた土壌協会(Soil Association)によって設定されているガイドラインに従って生産された。

土壌協会の広報担当者はこう述べている:「多くの人々は有機食品がずっと良い味がすると信じています、しかし、人々がなぜ有機栽培チキンを選択するかには、動物の幸福を含めて、他の理由があるのです。有機飼育チキンは、集中飼育鶏と違って、抗生物質の定期投薬を与えられません。抗生物質は自然な免疫システムを弱めて、さらに抗生物質に抵抗力が強い超害虫を生み出す事にまたリンクされています、そして人間の健康に深刻な結末が伴っています。」

もう1つ別の研究が有機飼育家禽の肉が実際にそれほど栄養的ではなくて、そして大量生産された肉より多くの脂肪を含んでいることを見出した。

スーパーマーケットのチキン胸肉のテストは、有機チキン胸肉が、非有機で放し飼い家禽を含めた他の種類のチキンより、健康強化する「オメガ3脂肪酸」のレベルが低い事を示した。この物質は、魚油が多い魚に高レベルで存在しているが、心臓病を押さえ、そして知力を引き上げると思われている。

有機飼育チキンはまた、抗酸化防止成分、「遊離基」と呼ばれる有害分子をふき取る化合物の含有度が低かった。可能な限り自然に飼育されて、実際に病気のときだけ抗生物質を与えられた鶏のチキンは2倍多くのコレステロールを含んでいた。

Author:事務局 : 2008年07月08日 16:12