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2008年07月24日

■減少している野生ミツバチの原因

ワシントン (WASHINGTON)-農業温室で授粉のために商業的に飼育されたミツバチから野生のミツバチに広められた病気が北アメリカのミツバチ群棲の不思議な下落で役割を果たしているかもしれない、と研究者達が火曜日に発表した。

ミツバチは多数の農作物を授粉させる、そして科学者達は北アメリカでのミツバチの近年の減少に関して恐れを表明していた。エキスパート達はミツバチの消失はやがて農業と食料供給に害を与えることになるだろうと警告している。

科学者達は、北アメリカ(North America)でさまざまなミツバチ「人口」の最近の下落を理解しようとこれまで努力してきた。例えば、オーストラリア (Australia)から持って来られたウイルスが去年大規模なミツバチの死に関連させられた。

カナダの研究者達が南オンタリオ(Ontario)での2つの大きい温室オペレーション近くで、別のタイプのミツバチ、マルハナバチ、を、調査した、そこでは商業的に飼育された授粉用ミツバチが、トマト、ピーマン、キュウリのような農作物を栽培する為に使われている。

この研究者達は、商業用マルハナバチが規則的に、この施設から脱出して、温室の側壁の通気孔から出たり、入ったりして、飛んでいるのを、観察した。

研究者はそれから数学的なモデルを考案して、脱出商用ミツバチの落ちこぼれから、野生のミツバチに病気がどう拡大していくかを予告した。

このモデルでは、何週間、あるいは何カ月に亘って、近くの野生のミツバチに比較的ゆっくりした汚染の積み上げがあり、やがてほとんどすべての野性ミツバチを感染させる疫病を発生させる爆発的伝染に駆け上がる事を予測した。

この予知モデルはまた、この温室施設から離れて遠くなるにつれて、感染率が減少する事を予測した。

-温室マルハナバチにいる寄生虫-

研究者達は次ぎに温室周辺の野生マルハナバチ群からサンプルを採った。それは、チョウネットでミツバチを捕えて、それらを小瓶に入れて、そして、それらの糞便を検査することを含んで、病原体をふるい分けるために、それらを研究所に持って行った。

研究者達は、彼等の数学的なモデルによって予測されたパターンは、野生ミツバチを調査することによって、立証された、と言った。

野生マルハナバチにいる寄生虫の大部分は通常レヴェルで発見された。例外は、野生マルハナバチに典型的に欠如しているが、コマーシャルミツバチ集団には通常棲んでいる「Crithidia bombi」として知られている1つの腸寄生虫である。

研究者達は温室近くの野生マルハナバチの半分にこの寄生虫が感染していることに気付いた。研究者の1人、トロント大学(University of Toronto)のマイケル・オッターズタッタ(Michael Otterstatter)はこう述べている:「我々が温室周辺でサンプル採集したマルハナバチの異なった種類のすべてが同じパターンを示した:温室の近くでは実に高い感染があり、そしてそこから離れるにつれて、感染が減少していった。」

「それが温室から来ていて、そしてそれがマルハナバチに全体的に悪作用をしている事は非常に明白である。」とマイケル・オッターズタッタが電話インタビューで付言した。

彼はこの寄生虫がミツバチを弱めて、そしてしばしば殺すと言った。コマーシャル群からの病気の「ふきこぼれ」が北アメリカのミツバチ群棲数下落の要因であるかもしれない、と彼は付け加えた。


Author:事務局 : 2008年07月24日 12:25