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2008年07月02日

■≪SLOW FOOD NATION≫の結集が食の革命を呼びかける

サンフランシスコ発-フォークとナイフを取りあげて、そして革命を今始まらせよう。それは「スロー・フード・ネイション」 (Slow Food Nation)の組織者達の掛け声で、人々が食べる方法を変えるよう意図されたイベントである。

5万人の人々が、世界の主導的な食物の権威者達、医療エキスパート、農民、政策担当者達、の一部を含めて、週末の「レーバーデー(Labor Day)」祭日にサンフランシスコで4日間のエキジビションに参加する-それは歴史でアメリカ食物の最大の祭典と呼ばれているもの、である。

そのメッセージ:アメリカ人は食物システムを立て直さなければならない、でなければ彼らの健康と地球を破滅させる危険を冒す事になる。「これは我々一人一人に影響を与える。我々がどこで生きていようが、あるいは我々がどう育てられていようが、これは非常に重要な問題である。」とガビン・ニューサム(Gavin Newsom)市長が言った。

「スローフードネイション」は、ヨーロッパの類似のイベントにちなんでいるけれども、米国で開催されるこのような始めての行事である。「スローフード」は、食物は味わわれるだけではなく、社会的な、環境的な良心で作り出されるべきである、という哲学で、1986年にイタリアの抗議運動として始まった。政治運動家カルロ・ペトリーニ(Carlo Petrini)はマクドナルドがローマに来てしまったことに激怒して、ファースト・フード・チェーンに反対するデモを組織化した。

「ペトリーニは、トラクターを建物を通りぬけて運転するフランスのやり方をとらないで、いっそうイタリア的な快楽主義の方針をとった。ペトリーニはマクドナルドの前で大テーブルをセットアップして、イタリアのお婆ちゃん達に大好きな料理を作るように頼んで、通行人に食べてもらった。」とカリフォルニア大学バークレー校教授マイケル・ポラン(Michael Pollan)は述べた。彼はよく知られている食物ジャーナリストであり、また作家であるが、ペトリーニのように、大会のいくつかのパネルで話をする予定である。

その時以来、「スローフード」の諸組織が131の国ででき、地方の料理を保存する活動をして、そしていっそう持続可能な、そして正当賃金での農業慣行の為、ロビー運動をしている。

この運動の批判者達はこの運動をエリート的であると呼んで、そして食物をもっと安くする農業と生産方法を邪魔していると非難している。この運動の提唱者達は、化学物質なしで植えられ、栽培された地元の産物を食べる事は環境を救い、良い健康に導いて、そしてアメリカの金を節約するだろう、と主張している。

ポラン氏はこう述べている:「我々が夕食から化石燃料を締め出さないなら、我々は存続可能な食料供給を維持することができないだろう。我々はもう鮭をアラスカで捕獲して、中国でそれを切り身にして、そしてニューヨークでそれを料理して出す事はできない。」

-言語としての食物-

「スローフード・ネイション」の創始者、アリス・ウォーターズ(Alice Waters)、バークレー(Berkeley)のレストラン経営者、は、彼女のレストラン「Chez Panisse」で地元の、有機農場から直接テーブルに食物を出す考えを普及させた。彼女はこう述べている:この行事のタイミングは、大統領選挙前に始まるが、偶然の一致ではない。

「我々は人々が「フォーク」を持って投票して欲しい。食物は我々の共通の言語である。我々が自分で食べるものについてする選択は、我々の健康に影響を与えるだけではなく、我々の惑星にも影響を与える。」と、彼女は述べている。

ポランはこのイベントが新しい行政部を刺激して、この国でもっと良い食物計画表・アジェンダを強く押すことを希望している。「この状況を本当に再考する必要がある。世界は食物危機の真っ只中で、人々は餓えているか、あるいは肥り過ぎである。何かがひどく間違っている、ブロッコリー一房よりダブルチーズバーガーを買うのがずっと安いのではね。」

ハイチ(Haiti)とフィリピン(The Philippines)のような国は輸入米に依存し過ぎて、自分自身の米を栽培するのをやめてしまって、今やその市民が飢えている、と彼は言い、グローバリゼーションを非難する。

「スロー・フード・ネイション」創始者、アリス・ウォーターズは人々はもうどのように料理すべきかも知らないと不満をこう言う:「我々はどう料理するか知っていた。我々は料理から切り離されてしまった。食物のグローバリゼーションは我々の不意をついた。連中が我々にこう言った、料理するのはあまりにも難しい。代わりにやってあげましよう。」

彼女は「スロー・フード・ネイション」運動が人々に、基本、「卵のいため方を覚えよう、またポレンタ(トウモロコシ粉を練った人気イタリア料理)の混ぜ方を覚えよう」、に、戻る動機を与えることを望んでいる。彼女はまた、参加者達が工業化された農業を拒絶するよう刺激されて、地域産物を食べるよう説得されて、そして食物政策の変更のため闘うため奮い立つようになるだろうと、楽観的である。

Author:事務局 : 2008年07月02日 11:11