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2008年08月05日

■ニジェール(Niger)は国境沿いで鳥インフルエンザ高度警戒態勢をとっている

ニジェールの畜産省(Ministry of Livestock)は最近の多数家禽死亡再発後に隣国ナイジェリア北部との1,500キロ国境に沿って鳥の監視を強くしている。

ニジェール畜産省は2006年以来このウイルスを持っていると思われる20,000羽以上の鳥の処分を命令した。同省は感染している家禽を引き渡すのを奨励するため感染鳥が出た農民達におよそ46,000米ドルを補償費用で払った。

隣国ナイジェリア(Nigeria)の北部諸州ケビ(Kebbi)、(カノ)Kano、カトシナ(Katsina)、の当局者、は7月29日以来数千の家禽の死を報告した。感染した鳥はH5N1鳥インフルエンザウイルスが原因かどうかを決定するためにイタリアの実験所に送られた。

2年前にナイジェリアの鳥インフルエンザの発生が北上してニジェールに感染を広げた。ニジェールの動物サービス監督(Director of Animal Services)、マイガ・ズールカラニ(Maiga Zourkaleni)博士は危険性が高い国境地帯(ZinderMaradi、Dosso、Tahoua)を訪問するチームを準備している。「我々はもう1つの境界越え感染を防止するため全力で働いている」と彼が言った。

マイガ・ズールカラニ博士は彼のチームがナイジェリアから来るすべての家禽産物に対する禁止令を強化するだろうと述べている。鳥インフルエンザ監督をする同氏は何百という検査官がすでにナイジェリアの国境に沿ってハイリスクゾーンで働いていると言っている。

「我々のチームは隣国ナイジェリアのウイルス再登場について警戒心を引き上げ続けるであろう。
我々は検査官達が活発にどんな非合法の輸入もブロックし、そして検査官達がどんな疑惑がある発症に対しても迅速に行動をとるように確認している。」

西アフリカ諸国は、ニジェールを含めて、ほとんど、すでにナイジェリアからの家禽輸入を禁止している。この政策は「国連食糧農業機関」が反生産的であるという政策である。

「国連食糧農業機関」伝染病監督官フアン・ルブロス(Juan Lubroth)はこう述べている:「入国できる複数港の管理手段を持っていないとき、何にでも禁止令を課す事は人々を秘密の交易に無理押しする事になる」

「秘密の交易は、この問題をコントロールして、モニターすることができないから、事情をもっと悪くする。家禽に対する禁止令は機能的ではない。これは何世紀間も国境越え交易があった世界の一部である・・・。リスクを管理することのほうが生物学的にはもっと理にかなっている。」

世界全体では、1億4000万羽以上の鳥がH5N1感染の結果として死んでいるが、5年前のこの疫病再台頭以来このウイルスは人間への疫病を、エキスパートが恐れたようには、まだ起こしていない。世界保健機構(World Health Organization)によれば、およそ200人がH5N1ウィルスに感染して死亡している。

パリに本拠がある国際獣疫事務局(World Organization for Animal Health)のアレックス ティエマン(Alex Thiermann)は、不寝番を続ける事が危機回避の最重要事であると言う。

「人々は、緊急時を予測し、そしてそれが来ないとき、なんでもないと思うようになる。しかしながら、パンデミック(広域悪疫)のリスクは消えてはいない。このウイルスはこれまでのところまだ人には良かった;それでもそれは大いに変異性が高いが、まだ容易には人を感染させていない。しかし我々は何が起きるか知らない。私のアドバイスはこの問題を家禽で取り組む事である、そうすれば、我々は人間でそれを取り組まなくてもよくなるだろう。」

Author:事務局 : 2008年08月05日 16:24