« ■米国の穀物生産ブームと輸送停滞 | メイン | ■インドネシアで世界最多死者をだしている菌株に対するワクチンが開発される »

2008年08月27日

■化学汚染物質と出生児障害

デイリー・ニューズ」(Daily News)で先月報告されているが、「アラスカ (Alaska)の幼児が主要な先天性欠陥を持った幼児として生まれる可能性が米国全体でみて2倍高い」という事実は、ただ喫煙、アルコール消費量、母体年齢、ダイエット、に繋げて説明がつくことではない。この記事は環境汚染物質が出生児欠陥と男性と女性両方に於ける他の有害な生殖健康への影響に関連づけられることを示す増大する科学的証拠については論じられていなかった。

多くの人々がアラスカを秘境であると考えているけれども、アラスカは2,000箇所以上の毒性廃棄物敷地を持っている。それらは、以前に使われた700箇所の米軍防衛敷地、アラスカ全体の田舎地域にある野外ごみ捨て場、さらに米国で最も危険なサイトに指定されている5つの主要な軍事サイト(スーパーファンドサイトとして知られている)を含んでいる。その二ヶ所がアンカレッジ(Anchorage)にある。これらのサイトは、出生児欠陥を含めて、広範囲の悪性健康作用に関連づけられる危険物質を含んでいる。

アラスカと北極近辺地域はまた農薬と産業の化学物質の影響を受けている、これらの汚染物質は何千マイルの遠くからきたもので、海流と大気の流れを通じて北方に来て、そして最後に寒冷地に定着したものである。これらの化学物質は北で自然累積する、なぜなら冷たい気候と脂肪基礎の食物網はこれらの執拗な毒性物質が停留するのに有利だからである。

合衆国で禁止されてきた有毒化学物質(例えば殺虫剤DDTやPCBとして知られている産業化学物質のクラス)でさえ、北極圏と北極下地域で累積し続けている。汚染物質は、魚と海生哺乳類の伝統的食事に依存している北地の人々の健康を脅やかしている。

研究が、産業化学物質、汚染物質、農薬、が、タバコとアルコールからの残留物と同じぐらい容易に胎盤に達することを示している。

科学的研究(複数)を点検した結果は以下の事を明らかにしている:溶剤、重金属、農薬、のような汚染物質、は、出生児欠陥に関連づけられることを明らかにしていて、その事例には、心臓異常、口部裂(唇そして/あるいは口蓋)、神経管欠陥(脳、脊髄、そして/あるいは神経器官保護皮膜、の、不完全発達)。

可塑剤(消費者製品使用)への露出は男性赤子の女性化に関連づけられてる。PCBと微粒子物質は低い新生児体重に関連づけられている。アラスカにおける最近の研究は、「危険な」野外のダンプサイトを持っている村に住む女性は、未熟児あるいは低体重赤子を出産させる可能性がいっそう高い事を発見している。

妊娠女性の血中にある人工化学物質の高いレベルはまた、北極圏に於ける新たに発見された性別のアンバランスの原因になっているのかも知れ無い。全米的には、男性が生まれる数は減少している。グリーンランドとロシアの一部の極地圏の村では、男の2倍の女が生まれていて、そしてチュールアメリカ軍事基地近くにあるグリーンランドの一部の村ではまったく少年が生まれてきていない。

我々はパリン州知事(Governor Palin)と公的機関に以下の事を実行して、国民の健康を保護する事を要求する:

○執拗な、生物累積する化学薬品を段階的に排除する-特に、がん、遺伝子破損、内分泌障害、免疫と神経傷害、を、引き起こす化学物質を無くして行く。
○軍事そして工業起原から出る有毒化学物質の放出を止めさせる法律を実施させる。
○環境清掃をする為の保護基準を確立させる。
○学校、病院、公園、近隣地区、に於いて、有害農薬使用を中止する。
○ PVC合成樹脂と塩素漂白された紙の使用を排除するため購買政策を確立させる。
○バイオ監視と健康追跡システムを確立させる。

アラスカ民族の未来の健康と環境を保証するために、最も弱い立場の住民―発達中の子供、に害を与える化学物質への暴露を防止するために、我々が今行動をすることが緊急である。


Author:事務局 : 2008年08月27日 12:40