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2008年08月08日

■米国市民組織が牛乳の人工成長ホルモン禁止に実績を挙げる

ワシントン-モンサント(Monsanto)社が同社の「Posilac」、ミルク生産で使われる人工成長ホルモン、もっと一般には「rBGH」として知られているもの、を、“repositioning”「再位置付けしている」と、発表した。これは、消費者のためにいいニュースであるが、食品安全提唱の努力を終わらせるものではない、と、全国消費者権利組織、「食と水の監視」が警告を述べている。

「食と水の監視」理事長ウエノア・ホータ(Wenonah Hauter)はこう述べている:「モンサントがポシラック人口成長ホルモンを除外(divestment)するというニュースは、誰もミルク生産で使われる成長ホルモン「rBGH」を望んでいない、それを作る会社さえのぞんでいない、さらなる表明である。去年我々は、ウォルマート (Walmart)、クルーガー(Kroger)、スターバックス (Starbucks)を含める、販売業者達が、人工成長ホルモンなしミルクを要求する消費者に応じる競争でドミノのように倒れていったのを見た」

「食と水の監視」は、 rBGHの利益を救おうとするモンサントによる最後のいくつかの試みが陰険に進められたと強く主張する。ほんの先月、rBGHは環境に良いと主張する研究が賑々しく発表された。この研究を取材した多くのメディは、この報告の主導研究者が実際はモンサントのコンサルタントであり、さらに、もう1人の研究者はモンサント社rBGH の技術マネージャーである、ことを指摘していなかった。

「rBGHは小さな環境保護を考える農場によっては使われていない。人工ホルモンは、何千という雌牛を一緒に詰め込んだ超大型酪農オペレーションの拡大を生み出した。それは我々と我々の環境にとって有毒な排出物の山を生み出している。」とホータ氏が説明した。

同時にモンサント社はrBGHのイメージを直そうとして、人工ホルモンについての消費者へのインフォメーションを制限しようとしてきた。モンサントは、市場での一貫した抵抗、米国食物薬品行政部に「rBGHなし」ラベルを、AFACTという団体を通して、さらに制限させる努力の失敗、に直面して、「人工ホルモンなし」ラベルを制限するよう州政府に働きかけ始めた。

「モンサントは州の農業省と知事に、消費者がrBGHが自分のミルクに使われているかいないかを知る消費者権利を否定するよう督促している、そして、誰がそのホルモンを生産していても、その脅威はまさに真実である」、とホータ氏 が述べている。

オハイオ州では、ラベルを制限することへの消費者の反対は州農業省によって無視された。情報自由法 (Freedom ofInformation Act)を使って、「食と水の監視」は州農業省に提出されたすべての公式のコメントを入手した。一握りのこの規則の支持者の内で、彼等のだれもが酪農産業に繋がりがあり、この規則の結果に金銭利害を持っていることを意味している。

「最終的には、今回の事は、ミルクの人工ホルモンに反対する消費者のもう1つの勝利であるということである」、とホータ氏が述べている。

「食と水の監視」は我々の食と水の資源への企業のコントロールと乱用に挑戦する非営利の消費者権利保護組織である。「rBGH」ホルモンの事実:「Anything But Green」は以下で見られる:

http://www.foodandwaterwatch.org/food/foodsafety/dairy/rbgh-not-green

Author:事務局 : 2008年08月08日 17:10