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2008年08月06日

■インド洋魚類資源の激減が起きている

ビクトリア(VICTORIA)セーシェル(Seychelles):
インド洋全体のマグロ捕獲量が過去二年激減している、しかしエキスパートは地域の60億ドル産業を脅かしている原因について意見が分かれている。

環境保護者達は年来の抑制がない搾取に責任があると責めているが、捕獲加工船業者達は気候条件が魚網からマグロを離れさせ深い所に追いやっているのかも知れないと述べている。

インド洋マグロ捕獲量は、世界捕獲量の約4分の1になるが、この10年以上の間で最低レベルに去年落ちて、約3分の1になった。

インド洋ツナ委員会(Indian Ocean Tuna Commission)会長、アレハンドロ・アンガヌジ(Alejandro Anganuzzi)がこう述べている:「今年初期の兆候を示すものは、捕獲量が最近の平均量を際立って下まわることを示している。我々は乱獲が起こっているという可能性を除外することはできない。風や海流パターンの変化あるいは肉食魚の影響のような他の力がまた役割を果たしているのかもしれない。」

同様な捕獲高急落は太平洋で見られている。太平洋では、環境保護諸団体は、何十年にも及ぶ乱獲が一部の魚類の棲息量を85パーセントも消滅させている、と、述べている。ヨーロッパの漁業会社が、漁獲量が大西洋で下がった後、太平洋でマグロを追っかけている。

先月、EU漁場規制担当局が、東大西洋と地中海でクロマグロをトロール網で捕獲するのを禁止した。これは完全な消滅に接近しているクロマグロ乱獲を止めるためである。漁業者に対する利益報酬は高いままでいる。クロマグロ市場価格は去年からほぼ3倍になっている。

日本では、寿司用マグロに対する莫大な需要があり、最高品質マグロは一本で最高100,000ドルで売れる。セーシェルでは、マグロ缶詰は年に1億8000万ドルの価値を持っていて、輸出収入の90パーセント以上を占めている。

この地域で最大の缶詰有限会社、「インド洋ツナ(IOT)」は、生産量がこの2年間で年加工量が70,000トンに落ちて、約18パーセント減少したと述べている。

IOT社総支配人、アライン・オリビエリ(Alain Olivieri)、は、インド洋がすでに捕獲量で「ひどい」下落を見せている、と言った、そしてその原因を彼は、魚を魚網が届かない深いところに追いやっている高い水温に帰した。エキスパート達はそれがこの段々暖かくなる気候変化の結果であるのか、あるいは周期的な海洋状態の結果であるかに関して意見が分かれている。

オリビエリは魚の大部分が捕獲可能である海面下のおよそ250メートルの標準的深度から、魚が安全になる400メートルの水深まで下っていると言った。「私は魚がそこにいると信じている、そして魚は永久に深いところにはいないだろう、だから温度が良くなるとき、魚は漁師が捕獲できるところまで登ってくるだろう」と彼が言った。

デイビッド・アーディル(David Ardill)、モーリシャスにベースがあるエキスパート、は、南西インド洋のツナ釣りは、モーリシャスだけで毎年ほとんど4億ドルの収入を得られて、1年最高60億ドルの価値が以前あったと言った。

Author:事務局 : 2008年08月06日 11:21