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2008年09月04日

■FDA:クローンの子孫が食料供給に入ってしまっているかもしれない

ワシントン(WASHINGTON)-クローン動物の子孫からの食物とミルクが米国の食料供給に入ったかもしれない、しかし、クローンされた生産物と従来の生産物間の相違がないから、知ることは不可能だろう、と、アメリカ政府が火曜日に言った。

米国食品医薬品局は、クローンされた牛、豚、やぎ、さらにそれらの子からの肉とミルクは、伝統的な動物からの生産物と同じぐらい安全であると1月に言った。それ以前は、農民達と牧場経営者達は、クローンとその子孫の販売には自発的禁止に従っていた。

一方ではFDAがクローンとそれらの子からとる食物の安全性を評価するが、米国農務省は食料供給の中にこれらの「動物の移行(transition)?」を管理することに責任を持っていた。

クローンからの子孫が食料供給の中に入っていることは「理論的に可能である」とシオバーン・デランシー(Siobhan DeLancey)、FDA報道官、が述べた。

動物をクローンすることは成長した動物の細胞から核をとって、それを代理母の中に移植される卵細胞に融合させることを伴う。合衆国には推定600匹のクローン動物がいる。

バイオテク提唱者達は、生物工学産業組織(Biotechnology Industry Organization)

を含めて、クローニングが、もっと多くのミルクともっと良い肉を生産する病気に対する抵抗力が強い動物を作る方法であると言う。クローニング産業とFDAはクローン動物とその子は伝統的な動物と同じぐらい安全であると言う。

批判者達は、この技術が安全であることを保証するほど十分な事が知られていないと強く主張する、そして彼らは、FDAは動物虐待と倫理的問題に関する危惧に対処する必要があると言う。

環境健康センター(Center for Environmental Health)の報道官チャールズ・マルグリス(Charles Margulis)はこう述べている:「この技術がとても多くの面でコントロールされていないことが私を心配させる。この子孫が食料供給に入っている可能性は、「まさしくその要素がさらにでている。」

FDAとUSDAは、クローン動物やその子と慣習的に飼育された動物を区別することは不可能であり、その子が食料供給にいるかどうか知ることは困難であると、これまで言ってきた。

FDAがその最終規則を明らかにした際、USDAは生産者達にクローン動物からの生産物を売る禁止を延長させるように求めた。だがその禁止はクローンの子からの肉とミルクには及ばなかった。

最大の米国食肉会社、タイソン食品(Tyson Foods Inc)とスミスフィールド食品(Smithfield Foods Inc)を含む主要な食品会社は、安全性不安のためクローン動物を使うのを避けると述べてきている。

このクローン忌避リストは、「食品安全センター」(the Center for Food Safety Center)と「大地の友」(the
Earth)が、20の食料生産者と小売り業者がクローン動物からの成分を使わないと誓ったと発表した後、大きくなった。

この2つのグループによって提供されたリストには以下の会社が含まれている:クラフト食品(Kraft Foods Inc)、ゼネラル・ミルズ(General Mills Inc)、キャンベル・スープ社(Campbell Soup Co)、ネッスル(Nestle)SA、カリフォルニア ピザキッチン社(California)、スパーヴァリュー社(Supervalu Inc)。

食品安全センターへの手紙で、スーザン・デビソン (Susan Davison)、クラフト社の企業問題ディレクターはこう述べている:「製品の安全だけが会社が考慮に入れる「唯一のファクター」ではない。我々は同じく慎重に消費者の利益や受容度のような付加要因を考慮しなくてはならない、...そして米国での研究は消費者が現在クローン動物から成分を受け入れる気持ちがないことを示している。」


Author:事務局 : 2008年09月04日 15:47