« ■先進国で移民季節労働者の死亡事故が増大している | メイン | ■米国は遺伝子操作動物食品が食卓に溢れる門口に立っている »

2008年09月10日

■有機農業の未来の暗と明

毎年収穫期には、英国の大商業都市ブリストル(Bristol)はヨーロッパ最大の有機産物のフェスティバルを主催している。今年のフェスティバルは、週末に開催されるが、今までよりずっと大きなパーティー/賑わいを見込んでいる。全国の食通が得意な事をみせるので、過去には最高10万の人々を引き付けた。

有機農業はもはや運動しなければならない間隙の産業ではない。それは「シック」なものになり、そして主流になっている。しかし食物物価が急騰し、そして人々が用心すると、有機産物のパーティーは終わってしまうのか?

いくつかの数字は有機農業の推進者にとっては十分に心配を起こさせるものである。小売りアナリスト機関「TNS」は全体的な売上高が6月への3カ月間で1年前の同期間と比較して8.1%下がっている事を見出している。

アメリカの有機食品チェーン店「自然食品マーケット」(WholeFoods Market)は去年英国のオペレーションで1,000万ポンドを失った、そしてそのブリストルのストア「新鮮で野生」(Fresh andWild)店を閉鎖しようとしている。

ベン・イヤーズリ(Ben Yearsley)、ブリストルの投資会社「ハーグレーブス・ランズダウン」(Hargreaves Landsdown)のアナリストはこう述べている:「残念だがそれは単に経済事情ですね。人々は持ち金を減らしている、人々の通常の食物購入価格が屋根を突き抜けている。人々はぜいたくを切り捨てている。そして残念なことに有機食物はぜいたくである。」

同氏は「Aldi」や「Lidl」のようなディスカウント店の成長を指摘する、そしてそれは今英国の食物マーケットの6%を持っている。

-家族の食事-

しかしすべてが陰鬱なのではない。「ボックス・スキームズ」という泥れたドア口に新鮮な有機野菜を届ける販売はまだ発展している。そしてブリストル市の英国最大の有機ストア、「ベターフード」(Better Food)スーパーマーケットは持ちこたえている。

「ベターフード」(Better Food)の創設者、フィル・ホートン(Phil Haughton)はこう述べている:「去年我々は成長した、今年我々は平地に達した。私は困難ではないというふりはしません。我々は中から低収入の普通の買い物客を持っている、そして私は彼等が有機食品の買い物をするのを手伝わなければならない、しかも前より安くに。」

前日の売れない有機パンは無料である。そして10月に「ベターフードカフェ」(Better Food Cafe)のシェフは100%有機食品で週75ポンドで家族を支えるやり方を夕方の学級を開いて教えている。

-自然の肥料-

上昇する石油価格が非有機生産を襲っているので、有機飼育の豚が有利になっている従来の農民は天然ガスから作られる何トンもの窒素肥料を使う。石油とガスの価格が急騰したので窒素肥料の価格は2倍になった。

「これが私の肥料です、クローバーの野原です、そしてそれはただです」、と、スインドン(Swindon)の西で養豚している、よい豚で有名なヘレン・ブラウニング(Helen Browning)が言う。

彼女はソーセージをすべての主要スーパーマーケットに売っている、しかし彼女は主として彼女の豚を食べさせるために、また小麦と大麦を栽培している、そして土壌にはクローバーの種を蒔いている。

-石油価格の影響-

自然界の小さな奇跡で、クローバーは大気から窒素を捕まえて、そして土壌にそれを固定させる。そしてその過程で、ブラウニングさんは彼女の豚を放牧で給餌させる。

「豚達はクローバーが好きである、子豚はクローバーの中で遊ぶ、そしてそれは彼らをより健康にする。それは彼らの脂肪酸を引き上げる、そしてその肉は結果として我々にいっそう良いものになる。」と彼女が言う。

クローバーは今やスマートなビジネスのように見えている。従来型農民の肥料請求書が上昇するにつれて有機と非有機農法の間のギャップは狭くなっていくだろう。

ブリストル市の土壌協会(Soil Association本部で、担当者達が農場の利益に対する影響を計算してだした。土壌協会の政策ディレクタ、ピーターメルシェット(Peter Melchett)はこう述べている:「尊敬されているエキスパート達は石油が2015年までに1バレル109ポンド(200ドル)になる事を予測している。
そしてその石油価格レベルでは、一部の有機農場は非有機の競争相手よりいっそう利益を上げる、そして大部分は収支が均衡するだろう。」

それで有機農業の運動は今日世界経済を駆動させている2つの巨大な力の間に捕えられている。

一方では急騰する食品価格が消費者に打撃を与えていて、消費者が今度は有機食品を買うのが少なくなっている。他方では、上昇する石油価格が、やがては、有機農法を、非有機農業と対応できるものにするかもしれない。


Author:事務局 : 2008年09月10日 16:22