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2008年10月21日

■気候変動は予測を超え急速に進行している

気候変動は、世界の最優秀な科学者達が予告したよりもずっと早く起きている、そして、もしグローバルな規模で行動をおこさなければ、大惨事を起こすだろう、と、新しい報告が警告している。

「極端な天候事変」が、例えば2003年の暑い夏、それは熱気ストレスと劣悪な空気によって南ヨーロッパで、よぶんな35,000人の死を引き起こしたが、もっと頻繁に起きてくるだろう。

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1979年と2007年夏の北極海の氷、人工衛星観測が始まって以来最大の消失を示している。

英国と北海の地域は猛烈なサイクロンにずっと多く襲われるだろう、また、海面の予告された上昇は、2倍になり1メートルを超えて、広大な沿岸地区を氾濫の危険にさらすだろう。

WWF(前世界野生生物基金)からのこの陰鬱な報告はさらに作物の不出来、陸と海の両方のエコシステムの崩壊を予告している。

そして、この報告はEUに他の世界に手本を示すように要求している。気候変動の結果に取り組み、かつグローバルな温度の上昇も摂氏二度以下に維持して、温室効果ガス排出カットの挑戦目標のパッケージに合意するように求めている。

この調査機関は以下のように述べている:気象変動に関する政府間パネル「IPCC」(地球温暖化のありうる結果を世界に警報した150か国以上の4,000人の科学者による地球温暖化に関する研究)が発表した2007年の報告書は目下の状況に遅れている。

このWWFの報告「気候変動:より速い、より強い、より急な」は科学的データを最新化していて、地球温暖化がIPCCの予測をはるかに越えて加速しているという結論を下している。

その一例としてこの報告はこう述べている:最初の「命運をさだめるポイント」に既に北極地方で達していて、北極では海氷はIPCC予測より30年先立って消滅していて、5年以内に完全になくなってしまうかもしれない、これは100万年の間でけっして起きなかった事である。

それは、IPCCによって予測された徐々の変化ではなく迅速で急な気候変動に帰着しうる。

その発見事項には次のものを含んでいる:

○グローバルな海面上昇は、IPCCの0.59mの予測の2倍以上に今世紀末にはなりうる。
○森林と海洋のような自然界の炭素吸収は、大気からCO2を速く吸収するそれらの能力を予測より早く失っている。
○上昇している温度は、すでに食用作物の大きな減少を起こしていて、1年当たり4千万トンの穀物損失の結果になっている。
○北海とバルト海の海洋生態系は、記録取りが始まって以来測定された最も暖かい温度に露出されている。
○英国と北海での極端なサイクロンの回数および強度は増大する予測がでていて、西部と中部ヨーロッパ中で、増大した風速、および嵐に関連する損壊に至るだろう。

この報告書は、気候変化に取り組むことを目指した新しい法律を今日議論するためのEU環境大臣の会合に時期を一致させるために発表された。イタリアとポーランドを含むいくつかの国々は、多くの国々が経済不況に直面している時期に、高い削減の提案は余裕がなく、非現実的であると主張して、提案を既に拒絶している。

この報告書でWWFは、EUに対して、2020年までに、1990年レベル以下の少なくとも30パーセントの削減目標に、海外で削減相殺することに依存せずに、コミットする事を要求して、かつ開発途上国が自分の放出をカットすることができ、気候変動の避けられないインパクトへ準備をすることができるように、財政的援助をするように要求している。

Author:事務局 : 2008年10月21日 11:49