« ■飢餓が「世界食の日」に金融危機によって軽視されている | メイン | ■気候変動は予測を超え急速に進行している »

2008年10月20日

■気候変動が食料確保に影響すると「国連食料農業機構」が述べている

181か国の代表がローマで6月3日から5日まで会合を持った。これには43人の国家元首と100人以上の大臣が世界食糧確保のハイレヴェル会談に参加した。

5,000人以上がこの行事に出席した。それは食糧危機をグローバルな開発議題の最前線へもたらしました。この会議は、もっと生産を増大する、したがって農業にもっと投資する必要性を再確認した。

今年10月16日の「世界食物の日」のテーマは、その最高会談の結論をできるだけ早く実施するように促進させる機会を提供している。

気候変動はあらゆる人に影響を与える。しかし、最も貧しい地域は既にその最初の犠牲者になっている。そういった人達の状況は次の数十年間で悪化していくだろう。最悪打撃を受けた層は、既に脆弱で、食物不安がある小規模作物生産者、畜産生産者、漁師、森林労働者の何億もの人達である。

気候変動は、土地利用、水、生物多様性、に影響するだろう。温度と降雨の変化は、頻繁な極端天候パターンは勿論、農業生産不足を引き起こして、食物アクセスへの否定的衝撃をもたらす事が予期されている。

したがって、気候変動はより豊かな国々への移住を増加させるだろう、他方海面上昇は低沿岸地区と河川デルタの多くのコミュニティーが高い土地へ移動を強いられる事になるだろう。これらの危険を考慮に入れる必要がある、そして完全に新しいコンテキストで食糧安全保障の分析を行う必要がある。

081020.jpg

この過去3年間で、急上昇する食物とエネルギー価格により、餓えた人々の数はさらに7500万人増加している。この危機は過去30年間最も貧しい国々での農業投資が減少したことによる。

公共開発援助での農業のシェアは1980年の17%から2006年の3%までに減少している。諸金融機関は、手荒い措置で農業への資金を縮小させている。

私たちは、この傾向を逆転させて前の投資レベルに戻る必要がある。私たちはまた、低収入で食物が欠乏している国々での農業へ直接海外資を実質的増加させる為の食物を作れる枠組みを作る必要がある。

土地、水、労働供給を持っている国々と、財源、管理設備、市場を持っている国々の間の公正な協力は、持続可能農業への強固な基礎を構成するだろう。

農業は2050年までにグローバル食糧生産を2倍にすることができなければならない。世界の現在の人口は、今60億であるが、2050年には90億に達するからである。これが農業刷新のため必要な資金を呼び起こすただ一つの方法である。この農業刷新に必要な基金は、「グローバル食糧危機特別ハイ・レベル・タスクフォース」によって年当たり300億USドルになると見積もられている。今まで以上に、この地球の将来は最も貧しい諸国での農業発展を維持させる我々の能力に依存している。

★農業への地球温暖化の効果:
081020-1.jpg

-農業と研究への影響-

米国とオーストラリアで行われた(異常気象)露出試験は、陸上植物の100を超える種が成層圏オゾン層破壊の結果として起きるUV放射線増大に感化される事を示している。一部の研究は、25%のオゾン層破壊が、総大豆生産高の同等な減少になりうることを示唆した。国際的な研究は、米のある品種がUV放射線の小さな増加で被害を受けることを明らかにした。

-気候変動と水不足-

081020-2.jpg

気候変動は近年では水不足の原因のうちの1つである、そしてまた、多くの国々のように、例えばセーシェルもまたこの問題から免れられない。この数年にわたって、乾燥期がより深刻になり、主要な水不足を引き起こしている。

セーシェルは熱帯性気候を持っているが、年2つの季節しかない、北西モンスーン、即ち雨季、そして南東モンスーン、即ち乾期で、5月から10月の間にあたる。

年間平均総降水量は約2,300mmで、乾燥期の降雨の30%にしかならない。そのような低い雨量では、蒸発レベルが増大して、このシーズン中に干ばつを人に経験させている。公共設備公社が水不足に対処する為様々な手段を公式化して、実行しつつある。

Author:事務局 : 2008年10月20日 17:55