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2008年10月18日

■飢餓が「世界食の日」に金融危機によって軽視されている

ローマ発―世界の飢餓に反対する主導的な改革運動家達が、10月16日「世界食物の日」に、金融危機が飢餓へ何百万人を追いやる食糧危機を押しのけている、と、訴えている。

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世界銀行はこう予告している:高い食物と燃料価格が世界で栄養不良の人々の数を今年4400万人増大させ、飢餓総人口は9億6700万に達するだろう。

世界銀行はこう予告している:高い食物と燃料価格が世界で栄養不良の人々の数を今年4400万人増大させ、飢餓総人口は9億6700万に達するだろう。

経済学者達もまた、世界の貧しい人達は、グローバルな経済下降で最も被害を受けやすくなるだろう、と、警告を発している。

「メディアは食糧危機を押しやって、金融危機を強調している。」と、ジャック・ジウフ、ローマにある食物農業機構のヘッド、が、述べている。世界食糧プログラム執行ディレクター、ジョセット・シーラン、は、裕福な国々の市民さえも高い食品価格と金融危機によって影響されている事を認めている。 「しかし1日1ドル足らずで生活する人々にとっては、それは死活問題である。」とシーラン氏が述べた。た。

もっと緊急な措置を提唱する人達は、なぜ世界の最も豊かな国々が、銀行を救うためにかけつけたように、飢餓から人々を救う緊急性を示すことができないのか問いただしている。

「私の立場は、金融危機は重大な危機である、そして、緊急の注意と焦点に値する、しかし、飢餓の問題も同じである、そして何百万人もが死にかかっているのです。それは緊急さがたりないとでもいうのですか。」と、元国連事務局長のコフィ・アナンが問いかけている。

セネガルが拠点のNGOは、食糧危機への消えかかっている注意は、「公正、平等、団結の問題」を示している、と述べている。

「もし彼等が金融制度のために資金を調達することができるのなら、世界で貧困を減らす方法を見つけることができます。私はそれがプライオリティの問題であると考えます。」と、ヴォア・ガナ・セック、ダカール本拠のCONGAD(開発援助NGO評議会)会長、が、セネガルの首都でロイターに伝えました。

ソマリアでは、小麦価格は4月に15か月で300パーセント上昇した。アフリカ南部のトウモロコシ価格は、40~65パーセントの間で上昇し、貧しい人達が自給する能力を潰した、と、救援グループのオックスファムが述べた。

「国際社会が食品とエネルギー危機に適切に対応するため取り組みができないという事はショッキングです。私達に必要な事は、国連によって主導された一つにまとめられた国際的な対応を実現して、それで困った人達に緊急に基金を送り、そしてより長期的な改革の実行に至る事です。」とバーバラ・ストッキング、オックスファムのヘッド、が述べた。

国連食物農業機構のヘッド、ジウフは、世界人口が2050年までに推定90億人に上昇しても、世界は飢えを終了させるノウハウを持っていると、述べた。

しかし、彼は、国連の機関が資金資源を欠いていると苦言を呈し、こう述べた:食物危機の影響を受けている諸国の一部で勃発している食物暴動を追って6月に世界主要国によって誓約された220億ドルの10パーセントしか国連食物農業機構は受け取っていないのです。

Author:事務局 : 2008年10月18日 11:13