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2008年10月01日

■核発電の神話が崩れる調査が出ている

ピーター・バンヤード、ベテラン生態学者、は、彼の論文、Deconstructing the Nuclear Power Myths「原子力発電神話を解体する」で、以下の事を示している:核は再生可能なエネルギーではない、さらに非常に非経済的でありそして危険であることを別にしても、核は、エネルギー節約と温暖化ガス放出の面でも、非常に維持不可能である。核は、実際に、ガス燃料発電所より悪いものになる、それは高質ウラン鉱石が減少して行き、利用できる鉱石は0.02%以下に落ちていくからである。この事はその後実施されてきた調査によって十分に確認されている。

2008年に発表されたレポートは以下の事を示している:核エネルギーは、化石燃料使用を置き換えて、未来のエネルギー需要に応じるためには、2010年から2050年までの間毎年10.5%増大していかなければならない。この大きな増大率は、「cannibalistic/共食い」効果を生み出し、そこでは未来の核発電所へエネルギーを供給する為に、核エネルギーが使用されなければならなくなっていく。

ジョシュア・ピアース、ペンシルバニアのクラリオン大学の物理学者、は、もし再生可能エネルギーに対して原子力の選択が取られれば、収支のバランスをとることができない、と、述べている。ウラン鉱石を採掘して、加工して、発電所を建設して、作動させるのに必要な膨大な量のエネルギーは、高成長のシナリオで単に相殺することができないものである。特に、成長の限界は利用できるウラン鉱石の割合で定められるもので、それ以前になされた調査結果を確認するものである。

よく知られているように、安全理由と運転規模の為、核発電所は、電気使用者達から遠く離れていて、長距離を超えての送電は、発電される電気の少なくとも6%の損失を引き起こす。同じ理由のために、発生された熱のほとんど、60%以上、が無駄にされる。この浪費される熱は、ピアースが我々に留意させるのだが、直接に地球を温かくするものである。

ピアース氏が実施したライフサイクル(The lifecycle assessment (LCA))査定は、以下の事を示している:核エネルギーコストは、「16g~55 g CO2e/kWh」になり、これはウラン鉱石採掘と濃縮に関し米国での現慣行に依拠したもので、再加工やディコミションを含んでいない。しかし使用済燃料廃棄処分と、減衰ウランのディコンヴァーション(U3O8に戻す)は含んでいる。それは純粋の「ゆりかごから墓場まで」にはなってはいない。

詳細には以下参照:
http://www.i-sis.org.uk/TheNuclearBlackHole.php
http://www.i-sis.org.uk/NuclearRenaissanceRunsAground.php
http://www.i-sis.org.uk/CloseUpOnNuclearSafety.php

Author:事務局 : 2008年10月01日 11:05