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2008年11月19日

■ブラジルの大豆農業が苦境に立っている

PRIMAVERA DO LESTE(ブラジル)--このプリマヴェラという所はかつて無名の場所の真っただ中にあった。その後、貧困を脱出したいブラジル人達は1970年代の終わりにこの地域に定着をし始めた。彼等は樹林を切り倒し、土地を覆う潅木を除いた。最初に彼等は米を植えた。次に彼等はダイズを植えた。10年内で、開拓者達は、プリマベラの町を創立させ、ブラジルを世界の主要な「パンのかご」に変えたダイズブームに乗った。プリマベラは60,000人の人口に増大し、10年以内に大きさが2倍になると予想されている。しかしダイズ価格が過去3か月に急落した。貸付金が消えた。

小麦、トウモロコシ、米の価格もさらに最近数か月で急落した。これは、ブラジル経済の全般的な弱まりの上に来た。南アメリカ全体は、記録的な産物高価格のお陰で繁栄した大陸だったが、今は不確実な状況が充満している。石油依存のベネズエラは急に暗い将来に直面している。銅価格の下落はチリで政府歳入を縮小させている。ボリビア経済は、錫と亜鉛鉱の価格低下で成長が落ちている。ダイズ価格の下落は、さらにアルゼンチンとパラグアイで大豆農民に影響を与えている。

ダイズ価格は、7月に1ブッシェル当たり16.40ドルであったが、今は9ドル周辺をうろついている、とリチャード・ブロック、米国拠点の農業コンサルタント、が述べている。ブラジルではダイズ生産が過去10年でほとんど2倍になった。ブラジルはいま米国と世界最大のダイズ輸出国者になろうと競いあっている。ブラジル農業省の数字によれば、ダイズは今年最初の10か月間で、165億ドル価値で、ブラジルの最大農産物輸出になっている。中国の増大する需要と生産改善がブラジルのダイズ産業をつき進めてきた。しかしブラジルのダイズ生産は2008-09年収穫が少し下がると予想されている、と、エディルソン・ギマランイス、農業省次官、は、述べた。

プリマベラはマト・グロッソ州で湧き上がってきた町の1つである。昨年マト・グロッソ州の1,033平方マイルが、ブラジル政府によれば、森林を潰している。しかもそれは2000年以来では最小の拡張面積になる。農民達は、穀物会社が彼等に貸し付け金を提供することをやめた、あるいは急激にそれを縮小した、と報告している。

この苦境に追い詰められているなかに、市長のゲツリオ・ビアナがいる。彼は多くの点でプリマベラを象徴している。10年前に、彼はダイズを植え始めた。そして彼はプリマベラで大農場主の1人になった。10月に彼はプリマベラの市長としてもう一期再選された。

ビアナ市長はこう述べた: 「私はこれまで非常に大胆でした。それはたえず闘いでした。」その苦闘は継続している。ビアナはダイズ豆の植え付けを76,600エーカーから54,000に削減している。彼は1,500トンの肥料を買ったばかりである。「しかし、私はさらに300トンの肥料が必要なのです。だが私はそのためにどこでお金を調達すればよいかわからないのです」と彼が述べている。

Author:事務局 : 2008年11月19日 11:47