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2008年12月03日

■HIV/AIDS感染幼児への救命薬が無いままである

ジュネーブ(12月1日) HIVを持った10人の子供のうち9人の子供が命を救える抗レトロウイルス薬にアクセスができていない。政府とドナーは既存の小児HIVテストと薬を、それを必要とする子供に提供できるようにもっと意欲的になる必要があると医療の人道主義組織である「国境なき医師団」が述べた。これはウィルスを持って生まれてくる赤ん坊にとっては特に命を脅かすものである。なぜならそれらの赤子の半分が、治療されなければ2歳前に死亡しているからである。

概算190万人の子どもが抗レトロウイルス療法を必要としているが、約200,000人の子供しか必要な薬を得ることができない、「国境なき医師団」は各政府と寄贈者に既存テストをより速くし、標準固定薬剤(FDC)薬の小児バージョンの使用を大きく増加させる事を求めている。標準固定薬剤(FDC)は1つのタブレット中に必要とされる薬をすべて組み合わせた錠剤である。

裕福な国々では、小児HIV感染は母から子への感染予防策が成功してほとんど除去されてきている。これは子供のHIVが全く貧しい国々の問題であるという事である。製薬会社は、HIVを持った子供へのより容易なテストと新しい薬の開発には営利的なインセンティブをほとんど見ていない。

国境なき医師団「必須薬剤へのアクセス運動」ディレクター、ティドウ・フォン・スコーエン=アンガラ博士はこう述べている:「我々は今日治療する事ができます。しかし、我々は子供にあった薬と診断法が必要なのです。ほとんどの救命薬は成人のバージョンでしか存在していません。これは変えなければならないのです。製薬会社はすべてのHIV薬で容易にテストできる、また使いやすい小児バージョンを作る約束をすべきです、また各政府は製薬会社にこれを実施するように圧力を加えるべきです。」

感染の検知が治療を始める前提条件であるので、単純な子供用HIVテストの欠落は子供のHIV治療へのアクセスを妨げている。現行では複雑なDNAに基づいたテストしかなく、高度な研究所へ血液サンプルの輸送が必要で、幼児の治療のただ一つのオプションになっている。

圧倒的に多数の子共は母親からHIVに、妊娠、出産、母乳授与期間中に感染している。母子感染を防ぐ大きな努力が決定的である。今、既に感染している200万人の子共が治療を必要としている。

この過去5年中に、15歳以下の約10,000人の子供が、世界全体で「国境なき医師団プログラム」の下で、抗レトロウイルス療法を始めている、4,000人は5歳未満の子供である。

Author:事務局 : 2008年12月03日 10:45