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2008年12月15日

■フィリピンの4つの養豚場でエボラ菌が検出される

マニラ発:フィリピン政府は消費者へ、「ebola reston/エボラレストン」ウィルスに対し警告を発した。その病原菌がルソンの4つの豚飼育場を感染させた事が発見されたからである。

しかし農業省と保健省は、共同説明会で、この低病原性の菌株は「無害で」、そして「主に動物の健康問題」であると、国民に心配しないように伝えた。

「たとえ人がこのウィルスに曝されても、気持ちは悪くならないでしょう。これは、数年前にアフリカを襲ったエボラウィルスには似ていません。」と官吏が強調した。

予防策として、農業省長官アーサー・C・ヤップはこの4つの養豚場に農業省が隔離措置を敷いた、と述べた。これらの農場は「パンディ」、「ブラカン」、「マナオアグ」、「パンガシナン」に在る。さらに「ヌエヴァ・エシハ」(州)の「カバナトゥアン町」と「タラベラ町」も隔離措置下に置かれた。

またヤップ農業省長官は、健康省長官ランシスコ・T・ドゥケと一緒に、信用された小売り店からのみ肉を買うように消費者に助言した、また適切に肉を扱い、洗い、徹底的に加熱するように助言した。

ヤップ氏は、「ブラカン養豚場」の監視を、すべての感染地域とその地域の養豚場からこのウィルスが無くなるまで、続けると保証した。

「私は、ヴィサヤスとミンダナオが感染されていないことに確信がある、なぜなら1995年以来ルソンからこれらの2つの地域に動物を移動させることをずっと中止しているからだ。」と彼は述べた。

農業省と保健省の官吏は、世界保健機構と国連食糧農業機関の代表と共に、こう説明している:エボラ・レストンウはフィリピンではずっと「エンデミック≒地域的疫病」になっていて、同国がアメリカへ輸出した猿に検知された。これは1989年、1992年、1996年に起きた、と彼等が付け加えて述べた。

しかし、猿を扱った20人がエボラレストン菌のテストで陽性と出たが、1人だけがインフルエンザ状の徴候を発したが、その後完全に回復したと保証した。

「明らかな事は、エボラ・レストン菌は人間に死をもたらさないという事です。この菌が人へ移転して、死者や被害を引き起こすという明らかな証拠はありません。」と、ヤップは強調した。

ヤップとドゥケは、これらの農場を清浄化する事、と、同国からこのウィルスを根絶する事で、支援と技術援助を求めるために、パリに在る「アニマル・ヘルス機構」に手紙を書くだろうと述べた。

食品取扱者と民衆は次の5つの食品安全規則を守るように助言されている:即ち、清潔にしておくこと;生と料理された食物を別にする事;肉を徹底的に加熱する事;安全温度で食物を保存する事;安全な水を使用する事;新鮮な食品を選ぶ事;である。

Author:事務局 : 2008年12月15日 12:45