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2008年12月25日

■数十の有害農薬使用への大取締り

英国は、ゴードン・ブラウンの安全対策に対する固い抵抗にもかかわらず、食物と環境中の有害物質に対する厳しい取り締まりを受けることになる。

発癌、DNA損傷、「性別変換」、の結果を引き起こす疑いがある多くの農薬が、新しいEU規則法の下で段階的に無くされることになっている。それは、大衆が有毒化学薬品から保護される方法の革命として歓迎されている。

公共の場所のすべての農薬使用は、薬剤の空中散布は国のいかなる場所であっても禁止される事と共に、劇的に減少されることになっている。

環境保護者達は、欧州議会と個々の政府間の長い交渉に続いて採用されるこの施策を「道しるべ/ランドマーク」を画するものとして歓迎している、他方全国農民組合はそれらを「破滅的」だと呼んでいる。農薬産業は英国首相に支持されて、激しくそれらに抵抗してきた。首相は、それらの施策が、健康または環境に有意義な恩恵を与えずに、農業と食糧生産を損なうだろうという懸念を表明してきた。

ヨーロッパ中で食べられている全食物のほとんど半分は農薬によって汚染されている、それには、10種の最多使用物質の中で最も危険な物質の6種が含まれている。

欧州議会は、いくつかの政府、特に英国からの反対にもかかわらず、根本的コントロールを求めて、強い政党を超えた支援を受けて、長い間かけて押し進んできた。この新しい措置は、2つの側が先週辿りついた妥協の結果である。

この取り決めの下では、数十の除草剤、殺菌剤、殺虫剤の中で使用されている22の危険な化学物質のリストは、市場からの急激な撤収を避けるために、段階的になくされるだろう。これらの化学物質は、もし禁止が作物を重大な危険にさらす場合は、さらに5年間の猶予を与えられるだろう。農薬使用は、公園、運動場、学校、病院の近くでは、「最小限」にとどめられる。薬剤の空中散布は、安全当局から例外的な承認を与えられなければ、禁止される。

産業は、有害結果を示すあらゆる研究の結果を公表しなければならなくなる。さらにハチのためにもっとよい保護が行われることになる。ハチの数は、ヨーロッパ全体で、脅威的に減少している。

「全国農民組合」は次のように述べた:これらの措置は、新年早く議会とEUのリーダー達によって最終的に確認されなければならないのだが、「園芸産業に壊滅的な効果があり、作物生産高と品質の減少を見るだろう」、そしてさらに価格を上昇させるだろう。

しかし、環境保護者達は、これを「脅し掻き立て」だとして片付けて、農薬中の507種の物質の内の少数だけが禁止されるのだと指摘した。環境保護者達はもっと厳しいコントロールを望んでいただろうが、今回の合意を突破口として歓迎した。ヒルトラッド・ブレイヤ(Hiltrud Breyer)、ドイツ緑党の国会議員、は、議会でこの提案を推進してきたが、それを「環境、健康、消費者保護用の「一里塚(マイルストーン)」と呼んでいる。「EUは、非常に有毒な農薬を段階的に無くすことにより、グローバルな先例を作っているのです。」と彼女は述べている。

昨日、農薬アクション・ネットワークのニック・モルは、次のように述べた:「これは道しるべであり、有毒化学薬品に対する今までで最大の取り締まりである、、、それが告げている事は、健康または環境に危険な物は何でも無くさなければない、それが適切に使用されれば、許容できるという立場ではいけないのだ。」

Author:事務局 : 2008年12月25日 11:35