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2009年01月14日

■養豚福祉基準が過剰豚肉輸入不安を生んでいる

英国国会議員の超党派グループの報告書によれば、輸入豚肉の3分の2は、英国で禁止された状況で飼育されているようである。

1999年以来英国の養豚農民に課された高い動物福祉基準は、海外で競争する業者にとって「深刻な不利」を持たせた事になっている、と、その報告書が付言している。

この調査委員会は、英国の養豚農民が豚肉製品の小売価格で「公平なシェア」を与えられていないと、警告している。

その報告書は、ブタの(飼育状況)福祉向上に関する(人気テレビ番組)シェフ、ジェイミー・オリヴァーによるキャンペーンに先だって、出ている。

EUは、10年前に英国で課された飼育の「仕切りと枠」の禁止に同様な事を、2013年までに実行することを計画している。

デンマークとオランダのような国々の農民達は、英国の競争相手と違って、この(飼育条件)変更に対しては、国家の支援を受けることになる。

しかし、英国の「環境/食品/郷土省」に関連する国会議員達は、現在輸入されている豚肉の66%までがこれらの禁止された拘束枠を使用して飼育されている事を、見出している。

この国会議員報告書はこう警告している:「政府は、EUの他の農民と比較して、英国の農民が一方的な国家の行動結果でこの様な不利な立場に再び置かれないようにしなければならない。」

その報告書は、1997年以来英国の養豚数が40%減少して、470,000頭の繁殖雌豚が年間ちょうど900万頭を生産している事を、見出している。

その同じ期間に、豚肉輸入が増大して、英国で食べられる豚肉の半分が海外から来るまでになっている。

-重い損害-

その報告書は、より良い飼育福祉が英国の産業に「重い財政負担」を課して、「ブタ世界マガジン」の見積もりによれば、3億2千3百万ポンドの損害になっている、と、述べている。

この委員会の議長、マイケル・ジャック、は、次のように述べた:「英国養豚産業の高い福祉基準への執着が、ヨーロッパの生産者との競争で、業界を弱くしてしまった。ヨーロッパの生産方法は我々に敵わないのだが。」

彼は、小売り業者と加工業者は生産者に公正価格を払うべきである、その一方で養豚業界は生産コストを縮小し、かつその将来を安全にする生産力を増加させるステップを取らなければならないと、述べた。

有名シェフの「オリヴァーの新しいチャンネル4シリーズ、「ジェイミーは私たちのベイコンを救う」は、国民がより厳しい家畜福祉法の背後に立って、英国の豚肉を買うように奨励している。

彼は、英国の養豚業が、あまりに多くの豚肉がEUの国から輸入されるので、膝を屈させている、のだと主張している。




Author:事務局 : 2009年01月14日 11:41