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2009年01月29日

■あらゆる人の食物確保ハイレヴェル国際会議

マドリッド1月27日―国連とスペイン政府によって召集された「あらゆる人へ食物確保高レベル大会」は、具体策な施策を承認できなかったが、政府開発援助(ODA)を強化する努力を倍増するコミットメントを決めて火曜日に終了した。

100か国からの政府、市民団体、労働組合、民間部門、学界、多国間組織、寄付援助機関、の代表者達は、2日間の会議に参加した。この会議の閉会スピーチは、スペインのサパテロ首相と国連事務総長バン・キムーンとによって行われた。

世界全体で十億の人達、そのほとんどが発展途上の南半球の人達、が苦しんでいる飢えの問題、が、この会議全体を通じて深く討議された。そしてローマでの2008年6月のトップ会談以来成し遂げられた進歩が、よりよい調整機構を確立するため、再検討された。

参加した非政府組織によれば、1つの肯定的な局面は、この会議が、公正な方法で農業貿易を刺激して導くために、あらゆる形の競争を歪める補助金を排除する事を要求した事である。

「食物と農業機構」チーフ、ジャック・ジウフ、は、グローバルな食糧危機に言及して、「この危機は、まだ存在しているだけでなく、さらに悪化しうる。」と、述べた。彼は、グローバル食糧確保危機事務局長のハイ・レベル・タスクフォースの副議長である。

彼は、この危機に対決するために、バラク米国大統領への祝辞のなかで、「世界飢餓の最終で迅速な根絶について広い合意を作り上げるため2009年に食糧確保世界サミット会議を、国家政府レベルで、召集する事を提言した。」と述べた。

彼はまたこう述べている:「それらの提言は、食物と農業エキスパートのハイ・レベルのパネル設立に焦点を合わせていて、その責務は、科学的な分析を行い、あらゆるパートナーと対話をし、それによって行動計画の調整と実行を容易にさせる事である。」

彼はさらに付言した:「私は確信しています、また何度も言われ、繰り返された事です、新しい機構を作り出す必要はありません。必要な事は改善し、強化する事です、言い換えれば、我々のアクションをより有効にするように既に存在するものを改良する事です。」

スペインはそのゴールへ既に主体的に参画していて、サパテロ氏は、彼の政府がODA支援に10億ユーロを増加させると火曜日に発表した。

さらに15か国が、数週間前に欧州連合によって誓約された13億ユーロに加えて、次の5年にわたって55億ユーロを約束する事で、そのコミットメントでスペインに加わっている。

このマドリッド会議のパネルの1つで、労働組合世界連合(WFTU)、世界6500万人の労働者の結集団体、の代表、は、こう述べている:ODAを増加させる1つの明らかな解決策は、北大西洋条約構成(NATO)予算を単に10パーセント縮小することで、1000億ドルができる。

「国境なき医師団」と「飢餓反対行動」の代表者達は、資金調達について、超国籍企業が自分の利益追求の為、飢餓との戦いのテーマを利用しようとしていると抗議した。

市民組織「Via Campesina Europa」のリディア・センラは同意して、こう述べている:「企業が自社の種子と肥料を売る事ができるように、飢餓の問題に対処する為支援金を使用しようとする強い傾向があるのです。」

彼女はさらにこう述べた:「飢えに関する国際会議は重要ではあります。しかし、食物の主権は尊重されなければならない。そして、各国が、各国と地域の生産を保護して、資本投機と闘って、自国自身の農業政策を決めることが認められなければならない。」

4つのNGO組織―(Caritas, Engineers Without Borders, La Suma de Todos 、Prosalud )-が、「食物への権利:緊急事態」というキャンペインを発足させた。

これらの組織は公式声明でこう主張した:飢餓を克服する為の条件が待っている。その戦いは人権尊重に基づいていなければならない、その状況下では、国家が、食物への権利を保証する事を目指して、国家の責務を果たし、農業の政治枠組みを発展させなければならない。

さらにこれらの非政府組織はこう述べた:各政府は、民間部門が飢餓と闘う義務を分かち合う事を明らかにしなければならない、その手段は、農業インプットで活動する会社への行動規範を作り出すことで、さらにそれは、食物への権利の原理に基づいていなければならない。

Author:事務局 : 2009年01月29日 12:20