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2009年02月04日

■変貌している海洋

死んでいる甲殻類、岩礁魚、ヒトデ、その他の海洋生物が散乱しているオレゴン州沿岸沖の海底の状景を見て、マーク・スナイダー、気象変動エキスパート、は、カリフォルニア沿岸の海が同様の大災難に直面しているかを調査した。

彼は、サンタクルーズ、カリフォルニア大学の球科学者だが、それはありうると言って、こう述べている:気候変動は、一部の科学者は信じているが、沿岸の強い風、さらに執拗な風の原因になっている。強風の状況が、栄養豊富な深い大洋水を強く巻き上げているかについては、まだ議論が起きていない。

正常なレベルでは、この海底水の上昇は海洋生物の豊かさを維持している。しかし、これらの栄養豊富な海流が多すぎると、「ブームとバスト」(過剰と破裂)のサイクルを生み出す、それはほとんど酸素がないか無酸素の「デッドゾーン」を作り出す。これらの致死ゾーンから泳ぎ出たり、脱出できない海洋生物は窒息して死亡していく。

スナイダーとカリフォルニア大学サンタクルーズ校の同僚は、カリフォルニア海岸沿いの将来の風と海流上昇のシナリオを査定する為に、2つの期間の気候シミュレーションを実施していた。第一のモデリングは、1968年から2000年までに及び、モデルの正確さを確認するものである。第2はこの地域の2038年から2070年までの気候をシミュレートした。それは気象変動「高度成長」放出プロジェクションに関する政府間パネルを使用している。スナイダーは、彼が高放出シナリオを選んだのは、今日の放出は初期のIPCC査定を超過しているからだと、述べた。

その結果は風速の増加は毎秒2メートルにもなる事を示している。それは現在の風速の40パーセント増強になる。現在の風速は毎秒平均5メートルである、と、スナイダーは述べた。

風速の変化は既に起こっている、とスナイダーが述べた。カリフォルニアの風は過去30年に強さを増大させている。

「オレゴンでデッドゾーンが見つかったのはほんの偶然でした。」とスナイダーがのべた。漁師が海洋学者に、恐ろしい数の死んだ、また死にかかっているカニが引き上げている網にかかってくるかを告げていると、彼は説明した。「これらの海域がカリフォルニアの海沿いにあってもまったくおかしくありません。」と彼は言った。

記録された最悪の年は2006年で、南オレゴンからワシントンへ広がる海岸近くでデッドゾーンが拡大していた、そこではオリンピック半島に沿った海岸に死んでいる魚やカニが打ち上げられていた。これより少ないが深刻なデッドゾーンが2007年に戻ってきた。

正常な年では、北から南に吹く風は春と夏の月間に太平洋岸から沖へ海流上昇を押しやる。これらの強くなった風は表層の海を沖に吹きやり、より深い栄養豊かな海流が浮上する場所を作る。そこでは、日光が植物プランクトン、海の食物連鎖の底部、の成長を引き起こす。

しかし、強い風が緩まず、海流浮上が固執する場合、過剰な植物プランクトンが繁茂する。食べられないプランクトンが死んで、海洋底へ沈む場合、それを消費するバクテリアは水中の酸素を枯渇させてしまう。

カリフォルニアのこれらの沖合の低酸素水域はオレゴンのデッドゾーンと異なっている。オレゴンの場合は海岸に近く、これまで以前に見られた事がない。また、それらは海洋生物を殺し続けている。そのような次々と続く死滅はカリフォルニアでは(近くで)見られていない。

しかし、カリフォルニア海岸沖のこれらの低酸素海水の大量の拡大は、海岸線に到することができる異常を確かに増加させている。さらに、それは、生命を維持させているずっと沖合の酸素に富んだ表層水の幅を狭くさせている。

Author:事務局 : 2009年02月04日 12:30