« ■遺伝子操作「GOLDEN RICE」を実験で子供に食べさせている | メイン | ■オバマ政権新農務長官の課題 »

2009年02月19日

■絶滅危機にある食物品種を保護する

シカゴー地球全体で農民とプラント・ブリーダーが100,000品種の食用作物を絶滅から救う努力の一部として、何千もの絶滅しそうな種子を植えつけている。

「グロウバル作物多様トラスト」のキャリー・ファウラーがこう述べている:多くの場合、歴史的に新石器時代に辿れる大麦、米、小麦の貴重品種ではわずか1握りの種子しか残っていない。

ファウラー氏は、シカゴでのアメリカ科学振興協会の会合で日曜日に話す事になる。

「もし我々がこの仕事を正しくしなければ、それら(希少品種)はなくなってしまう。」と彼はインタビューで述べた。

その保存努力は、今まで試みられた最大の生物学上の救助努力であるとファウラー氏が考えている。それは人間と自然災害によって絶滅脅威にさらされている種子をはじめ、財源が十分に与えられていない種子銀行に最適条件とは言えない条件下で保存されている種子を救うことを目的にしている。

この種子救援者達は、疾病あるいは気候変動と戦うために必要な遺伝子形質を提供する種子サンプルを保存する事を望んでいる。

これまでこのトラストは、アフリカ、アジア、南北アメリカの46か国で49の遺伝子・バンクと合意を持っている。

-農業への生物学的土台-

この努力は研究者達が絶滅の危機にあると信じている100,000品種の約53,000をカバーしていて、バナナ、プランタン(料理バナナ)、じゃがいも、ヒヨコマメ、トウモロコシ、ココナッツ、パンの木、カウピー、ヤムイモを含んでいる。

収穫される種子は、一たび栽培がすめば、3つの「ロット」(集り)に分割される。

1つのロットは地元のジーン・バンクに残され、別のものは、遺伝子保存国際基準を満たすジーン・バンクに送られる。

そして3番目のロットは、ファウラーが「保険政策」と呼ぶもの、は、ノルウェーにある「スバールバル・グローバル種子倉庫」に置かれる。これは、たとえ機械冷却ユニットが失敗しても、種子を200年間冷凍しておくよう設計された北極近くの空洞に1000万ドルをかけた設備である。

「これは農業への生物学の土台である。」とファウラー氏が述べた。

「プラント・ブリーダーが、農作物が適応できるように助ける為に使用するのは、原素材なのである。適応させるのは気候変動、旱魃、あるいは次に出る悪疫、疫病、である、あるいは単に生産高の面でより生産性をあげるように適応させる。」

Author:事務局 : 2009年02月19日 13:01