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2009年03月06日

■アフリカの飢餓とGM農業による新グリーン革命の実体

ワシントン発―「オークランド研究所」が新しい報告を発表した:表題「アフリカからの声:アフリカ農民と環境保護活動家が「アフリカで新グリーン革命」に反対の声を上げる」。これは、アフリカの農業で遺伝子操作革命への西側が主導する計画に対する直接の挑戦を示している。特に「アフリカ新グリーン革命連合」(AGRA)へのゲーツ財団の最近の見当違いの博愛努力に反対していて、アフリカ人達が必要としている事の直接知識に根ざすアフリカ人の抵抗と解決を表明している。

この報告書は、AGRAのような慈善団体の博愛努力が、納得がゆく説明欠如、透明性欠如、関連資金関与が明かにされていない事、を、指摘している。アヌランダナ・ミッタル、オークランド研究所理事長で、この報告書の編纂者、は、こう述べている:「ゲーツ財団の多くを組み入れるという修辞的弁解にも拘わらず、また彼等の農業開発への投資は、農業に依存する世界の増大する貧しい人達の大多数に恩恵を与えるという主張にも拘わらず、2008年から2011年の農業開発戦略に関し漏洩されたゲーツ財団機密報告書は、実際には農業部門から人々を移動させる事を強調している。ゲーツ財団の意図は農業への依存を減少させることである。しかしその戦略報告書は、この新しい「土地移動」させられる人達が、何処で、如何に再雇用されることになるのかは明示していない。」

「アフリカ新グリーン革命連合」Alliance for a New Green Revolution in Africa (AGRA)アグラ、は、「アフリカ人主導の緑の革命」であることを主張している、そして、その議長としてコフィ・アナンを舵取りに売り込んでいる。しかし、アフリカの市民社会は、一人の人間が50か国と6億8000万人以上を代表して、話すことができるという考えを拒絶してきている。さらにまたゲーツ財団が、その農業開発戦略報告書からみて、アフリカ大陸の為の数百万ドルの開発戦略を始める前に、アフリカの農民達と相談したとのかどうか、あるいはどのように相談したのかは明白ではない。

ゲイツ財団の外部アドバイザーの数人は、バイテク会社と長い間仲間関係を持ってきている:例えば、ルース・オニアンゴは、アフリカで食物バイオテクノロジーの緊急の必要があると主張するモンサントのウェブサイト、で、大きく扱われている;そしてゲーツ財団の潜在的な補助金受領者である、カレストス・ジューマ、は、アフリカの予定表にバイオテクをのせるよう、G8に督促していて、予防原則の適用を、新技術開発を邪魔をするので、捨てている。

この報告書の寄稿者、ジアマンチノ・ナンポッサ、は、こう述べている:「アフリカは、地元の生産する努力を破壊する豊かな国々による食糧援助のダンピングを必要としない。化学薬品と「高生産」種子に基づいた工場型農業を押しつけるのを止めてほしい、それは少数の食用作物の大量生産になり、さらに悪い飢餓さえ起こし、また環境悪化が伴う逆な結果になってしまうのです。」彼は、モザンビークの全国農民組合の専務コーディネイタであり、またアフリカ地域ヴィア・キャンペジナのインターナショナル調整委員会のメンバーである。

遺伝子操作工学に関する闘争は世界中で行われている。その闘いは、農民の種子への権利、生業への権利、土地への権利、を護る人達と、これらを私企業化しようとする人々の間で闘われている。飢餓への技術的な解決策を販売促進するキャンペーンは、農民、研究者、市民団体グループの純粋の声を押しつぶしている1握りのアフリカの代弁者達を大きくとりあげているが、アフリカの新しい緑の革命のための遺伝子工学と計画にたいしては広範囲の反対が起きている。

「アフリカからの声」は、主導的なアフリカの農民、環境保護論者、市民団体グループからの論文と声明に依拠していて、アフリカ大陸での飢餓と貧困に対する技術的解決策を実際のアフリカの展望の中でその正体を明かしている。そして現地の人々が真の開発をもたらすと信じている解決策に光を当てている。

「アフリカの貧困への戦いの道は、農民、土着住民、移住者、女性、田舎のコミュニティーの運動から生まれる食物主権の提案を受け入れる事です。食物の主権は、市場や大企業の要求ではなく、食物を生産し、分配し、消費する人々を食物システムと政策の中心に置きます。」と、モザンビークの全国農民組合のナンポッサ氏は述べている。

Author:事務局 : 2009年03月06日 17:29