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2009年03月12日

■ニューヨーク気候変動否定大会の実情

この大会は、「地球温暖化:それはかつて実際に危機だったのか」とタイトルされて、また、気象変動討論で最も顕著な否定者達の一部を特に取り上げて、今週ニューヨークで開催されて、科学既成陣営との対決を高めようとしている。科学界の莫大な大多数は人間が気象変動の主要な原因であると言う見解を支持している。

この会議の組織者達は、基調演説者としてチェコのクラウス大統領を確保して、クーデタ風のお祝い気分になっている。しかも彼の国がEU輪番制議長に就任する時期にあたっている。クラウスは、EU懐疑論者、は、気候変化インパクトから世界を保護する努力は自由に対する攻撃であると信じている。

クラウスは昨晩の発言で、気候変化の問題と急進的な環境保護者に束縛されている事で「人騒がせ主義」であるとしてヨーロッパの政府を非難した。

今週のこの会合は、ハートランド研究所、チェコ大統領の自由市場見解を共有するシカゴ・シンクタンク、によって、主宰されているが、(気候変動)科学的合意の声高な批判者の一部を集めている。その合意は、上昇する温度は今や緊急のアクションを要求するほど人々の生存にとって非常に危険であると主張している。

ハートランド研究所によってリストされた70人を超える参加者の中には以下の人達が見られる:エンジニアリング物理学を今は教えているジャック・シュミット元宇宙飛行士;主要なハリケーン予測者ウィリアム・グレイ;また成層圏物理学者フレッド・シンガー、彼は、氷解している北極は長く求められた北西通路ができる事を含むいくつかの肯定的効果があると主張している。さらに自由市場主義者と保守的コメンテーターの強い代表団も居て、クリストファー・ブーカーとクリストファーモンクトン、両方英国人、を含んでいる。

環境保護論者達は、気象変動否認は、少数の見解であるが,気候変動に取り組む政策を導入する努力を損なってきたと、主張している。

カート・デイビス、グリーンピース調査ディレクタ、は、気象変動否認者達は、大衆が地球温暖化の危険をずっと意識するようになると、大衆の意見に適合させるのに巧妙であると、述べている。

気候変動否定者達は資金源を持っている。「センタ・フォ・プブリック・インテグリティ(公共誠実)」は、気象変動アクションに反対するロビーが2008年に2,430人のワシントン・ロビイスト達に仕事を与えたと先月報告書の中で述べている。その報告書は、今ワシントンのロビイストの約15%は議会が炭素放出上限を設定する法律を可決するのを止めさせようと活動していると査定している。

地球温暖化に関する誤報を正す努力をしている「DeSmogBlog」のマネージャー、ケヴィン・グランダは、こう述べている:「彼等は端に出ています、この問題で大衆が出ている所、この問題で政府が出ている所、この問題で科学的な組織がでている所、に出ています。問題が出てくるのは、人がその一端を取り上げて、そのメッセージを伝える広報活動力に加える時に起きます。ロビー活動者達は彼等のメッセージを非常にうまく入れ込んでいるので、立法に反対するツールとして容易に使用することができるのです。」

世論調査は、アメリカ人の約58%が人間活動が気候変化を引き起こしていると信じていることを示している。しかし多数は緊急アクションの必要を見ていない。「ピュー・リサーチ・センター」による今年の投票は、気候変化はアメリカ人にとって公的不安の最後に位置している事を示している。

(気候変動否定会議を主催した)「ハートランド研究所」は2006年まで「エクソン・モービル」社によって資金提供を受けている。「ハートランド研究所」はこの会議でのそのようなリンクを否認しているが、55のスポンサーがリストに上がっている。そのいくつかは、エクソン社と右翼シンクタンクから資金調達を受けている。

Author:事務局 : 2009年03月12日 12:41