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2009年03月19日

■アフガニスタン農民の麻薬栽培から養魚への転出

サラチャ、アフガニスタン(ロイター)―ハジ・アンズルラ氏は、アフガニスタン東部ナンガハ州でアヘンを栽培していたが、当局からの圧力を受けて、不法作物の栽培を諦めて、利益が出る代わりの仕事、魚の養殖を見つけた。

「私はパキスタンから何千匹もの非常に小さな魚を買い、ここでそれを育てます。一旦それが十分に大きくなれば、私は魚商にそれらを売ります」と、アンズルラ氏が述べた。彼は、村民がポピーを栽培する代わりに他の代替所得源を見つけるのを助ける外国の援助組織によって栽培漁業ビジネスの訓練を受けた。

アフガニスタンは、まだ世界アヘン(ヘロインの原料)の、昨年19パーセントの減少にかかわらず、90パーセント以上を生産している。アフガニスタンの麻薬貿易はアフガニスタン経済に年間約30億ドルを投入していて、またこの過程でタリバンに資金提供していると、考えられている。

昨年、ナンガハ州は、2番目に大きなポピー栽培地域からほとんどポピーなしの州になっている。

これは、一部8月20日の大統領選挙にでることをほのめかしている、ナンガハの強い知事、グル・アガ・シェルザイ、によっている。シェルザイ知事は、小麦農業あるいは栽培漁業のような生計代替業を選ぶように彼の州の農民に財政的刺激を提供している。

州都ジャララバッドの郊外にあるサラチェ村の村長であるアンズルラ氏は、政府が彼の作物を破壊した後、彼の2つのポピー・フィールドを魚の池に変えた、そして彼は今6,000匹を超える魚を育てている。

彼はパキスタンの近くの国境を横切って、ペシャワールで何千もの魚をたった1,000アフガニ(20ドル)を払って買う。彼はその後約10か月間それらを育てて、高い利益でそれらを売っている。

反麻薬栽培エキスパート達は、アヘン栽培を減少させる鍵になる必要事項は、ポピー農業から得られる相当な利益を負かせる防止要因を実施できる強い政府であると、述べている。

農民達はまた他の作物がアヘンに負けない収入を提供することに近いと言う事を納得させられなければならない。

アフガニスタンでの全体的な麻薬栽培は、米国が率いる軍隊が2001年にタリバンを倒して以来、徹底的な反麻薬努力にもかかわらず、劇的に増大してきている。

これは特に南部で真実である。南部ではタリバンは米国の率いるNATO軍隊と政府軍に対し強烈な反抗を始めた。それは、2006年と2007年の記録的に高いポピー収穫を含み、アヘンからの利益で資金をまかなわれていた。

「ほとんどすべての顕著な麻薬栽培は、活発な反政府勢力がある不安定な地域で起きている。」と米国の報告書が述べている。

国連は以下の査定をしている:タリバンと他の反政府勢力は、2008年に麻薬加工と販売で、2億から4億ドル利益をあげた、そして、アヘン農民と麻薬貿易に従事する人たちからの「納税」で約5千万ドルから7千万ドルを得ている。

アヘン生産は昨年たしかに少し落ちた。しかし、エキスパート達は、それが恐らく他のどの要因よりも天候のせいだと言っている。

「もし政府がジャララバードで栽培漁業や正当な収入の他の手段をうみだすのを支援すれば、50%になる無職の人々は治安を助けることになる仕事を見つけるでしょう。」と、フセイン・サファリ、ナンガハ州の農業部長が述べた。

アフガニスタンの30年間の戦争で、手投げ弾が川で魚を捕るのに時々使用された。しかし、この爆発物はさらに魚卵を破壊した。したがって今野外で見つけられる魚はほとんどいなくなっている。多くの河川はまた何年にもなる旱魃で干上がっている。

週末に家族はカブールからジャララバードの外にあるピクニック・スポットへ3時間の旅をして、油で揚げた魚を売る数十の露店で魚を食べている。魚はおおくのアフガニスタン人には好物である。

Author:事務局 : 2009年03月19日 11:59