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2009年03月25日

■タンカー石油漏出20年後の被害調査が出る

エクソン・ヴァルディーズ社がアラスカのプリンスウィリアム湾で1100万ガロンの原油を漏出し20年経ったが、漏出石油は地域で執拗に残り、回復努力を監視する諮問会議によれば、いくつかの場所では、、「漏出後の最初の数週間とほとんど同じくらい有毒である。」

「エクソン・ヴァルディーズ石油漏出信託諮問会議」は、米国水域で最悪の石油流出20周年を画する火曜日の報告書でこう述べている:「このエクソン・ヴァルディーズの漏洩石油は、1年当たり0から4パーセントの度合いで減少している。この度合いでは、残りの石油が消失するのには数十年、そして完全に無くなるには恐らく数世紀を要するだろう。」

この諮問会議の発見事項は1989年3月24日災害の20年後に出たものである。この災害の時、単一船体殻のエクソンタンカーが暗礁に当たって、アラスカ海に船体の中味を流出させた。この石油漏出は1,200マイルを越える海岸線を汚染し、何十万もの海鳥と海の生物を殺した。

船長は非適正行為で有罪になる。

この諮問会議は、3人の州指名者と3人の連邦指名者から構成されていて、事故後に起こされた訴訟を解決するため支払われた9億ドルを処理するために作りだされた。さらにこれは船長のジョセフ・ヘイズルウッドに対する刑事告発になった。

ヘイゼルウッドは告訴されたが、その後当時酒に酔っていたという告訴では無罪になった。しかし彼は職務怠慢、石油漏出、不適正行為、で、有罪になり、50,000ドルの罰金、と、1,000時間のコミュニティ奉仕をする判決をうけた。

石油流出に続く数週と数か月間何千もの人々が、この汚染をきれいにするために働いた。しかし、20年後になっても、石油は、諮問会議によれば、固執残留して、約20,000ガロンになると推測されている。学ばれた教訓の一つは、流出のインパクトが、プリンスウィリアム湾のような穏やかな寒い海域の生息地で長い期間持続しうることである、と、諮問会は述べている。

最近十年間に及ぶ研究からの「最も驚くべき意外な新事実はエクソン・ヴァルディーズの漏出石油が環境に固執残存し続けて、いくつかの場所では、流出後の最初の数週間とほとんど同じくらい有毒であるということである」と、諮問会議は述べている。

その結果、鳥類を始め一部のラッコの集団は汚染回復するのがずっと遅延した。全体としては、約200,000羽の海鳥と4,000匹のカワウソが汚染で死んだと思われている。

汚染石油は450マイル遠方にも発見された。

さらに、諮問会議によれば、調査は、450マイル以上離れた、キーナイ半島とカトマイ海岸に漂着している石油を記録した。そのどれも、「流出の時に、あるいは10年後にさえ」予期されていなかった、と、調査は述べている。

-鳥類の心配-

アメリカ鳥類保護協会はそれ自身の警告を発して、多くの鳥類は回復したが、いくつかの意義深い品種は回復していない、と述べている。

この石油流出は、世界の「キティリッツ海雀」人口の5から10パーセントを殺した。この種類は個体数が1972年から2004年まで99パーセント減少したものである、と、同協会は述べた。

鳥類保護協会の保護ディレクタ、マイケル・フライ、は、こう述べている:「将来の石油流出から鳥と他の野生生物を保護するために船体外殻が二重になったタンカーへの同様な要求が世界的になされなければならない。最も弱い種を保護するために、敏感な繁殖と生態誇示季間では、追加の保護区域とタンカー進入り禁止ゾーンが実現されなければならない。」

Author:事務局 : 2009年03月25日 18:11