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2009年03月26日

■薬剤が下水放出を通じて魚に残留している

主要米国都市で稼働している廃水処理プラント近くで捕獲された魚は体内に薬剤の残留を持っていた。それは、高コレステロール、アレルギー、高血圧、精神分裂、鬱病を治療するのに使用される薬剤を含んでいる、と、研究者達が水曜日に報告した。

魚の組織中に見い出される人間の薬剤に関するこの最初の全米的な研究による発見事項は、環境保護局に同様な進行中の調査を150以上の異なる場所に拡張するように、督促させている。

「平均的な人にこの種の研究を見てほしい、そして我々が毎日使う水について考える重要性を分かって欲しい。水はどこからくるのか、水はどこへ行くのか。我々は、水が制限ある資源である事を理解しなければならない、さらに水へ我々が与える衝撃についてもっと学ばなければならない。」と、ブライアン・ブルックス、ベイラー大学教授、研究者、が述べた。彼はまた環境中の薬剤に関連して1ダース以上の研究を発表している。

人が、残留薬剤から一回分の薬をとるには、何十万もの魚料理を食べなければならないだろう、と、ブルックス氏は述べた。しかし彼を含む研究者達は以下の事を発見している:製薬の残留物は極めて薄められたものでも集まって濃くなれば、汚染された水への絶えざる接触によって、魚、蛙、他の水生生物に害を与えることができる。

ブルックスと彼の同僚ケヴィン・チャンブリスは、シカゴ、ダラス、フェニックス、フィラデルフィア、オーランドー(フロリダ)、で下水処理プラントが処理した下水を放出している川で捕らえられた魚を調テストした。比較の為、彼等は、ニューメキシコの秘境ギラ川自然保護区域、人間の汚染源から隔絶している地域、からの魚をテストした。

初期の調査は以下の事を確認している:魚が生息している川が汚水処理場で除去されなかった薬剤残留物で汚染されるので、魚がそれを吸収している。この汚染の多くは、人々が薬剤を服用して排泄した代謝されていない残留物から来ている。排水管を通じて捨てられた未使用の薬物もまたこの問題に寄与している。

この研究調査者達は、環境保護局から150,000ドルの補助金を受けて、ボディケア製品に発見される12の化学薬品を始め、24の異なる薬剤に対して、魚をテストした。

彼等は、前記主要都市の川サイト5つすべてで魚に7つの薬品、2つの石鹸香用薬剤の残留集中濃度を見つけた。残留量には変化があった。しかし、一部の魚はその肝臓に多くの化合物の混合したものを持っていた。

研究者達は、比較の為、ニューメキシコの秘境で捕らえられた魚には何も発見しなかった。

進行中の調査では、少なくとも4600万人のアメリカ人に供給される飲料水に薬剤の残留物の集中が検知されたとAP通信社が報告している。

環境保護局は、人の飲料水中の微量薬剤の長期的摂取が、特に未知のコンビネーションの中で、人間へ与える衝撃に関する追加の研究を要求している。限られた実験所の研究は、人間の細胞が、飲料水中に見つかっているいくつかの薬剤のコンビネーションにさらされた時、成長できなかったり、異常な形をとったことを示している。

「このパイロット・スタディは、残留薬剤とボディケア製品が環境中に出現している事に関する科学知識を環境保護局が増大させている1つの重要な方法である。」と環境保護局スポークスウーマン、スーザン・ルジヌスキが述べている。魚と表層水の中に在る薬剤と他の化合物を検出する完全な、拡張した環境保護局サンプリング作業は同機関の「全米河川流水査定」の一部であると同氏は述べた。

Author:事務局 : 2009年03月26日 17:16