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2009年04月13日

■オーストラリア農薬散布と生物奇形

「もし、農薬への露出が、証拠が明示するように、異常な形態の、あるいは死にかかっている魚を引き起こせば、もちろん、農薬は、人間を含む、他の動物に重大な健康障害の引き金となる可能性がある。」と、「Future Fisheries Veterinary Services」と呼ばれる助言取り組みを行っている、また、シドニー大学研究員、名誉講師でもある、マシュ・ランドス氏は述べている。

昨年遅く、孵化場所有者、グウェン・ギルソン、は、ランドス氏を雇って、何年もの健康な孵化の後に、胎魚と幼魚が巨大な数で死んでいく理由を探ってもらった。また他の生物も奇妙な身体の、あるいは行動の異常を示している。

彼の調査は、この問題は近くのマカデミア農園が噴霧している化学薬品の混合物の結果である事を示唆した。

クイーンズランドの「バイオシキュアリティ・サイエンシズ研究所」のロジャー・チョンによって書かれたギルソンの魚に関する病理学レポートはランドス氏の結論を支持している。

その調査は、魚と幼魚の死、奇形、行動の異常がマカデミア木を処理するのに使用されている型の農業薬品への露出で発生する事と一貫性がある事を明らかにしている。住民達はその後クイーンズランド州健康省に調査を依頼している。

この調査はアリソン・ブリーニィ、タスマニア東海岸のセント・へレンズの開業医の実感と呼応するものであった。

約10年前に、ブリーニィは、なぜ非常に多くの患者がひどい病気になるのか、怪訝に思い始めた。

ブリーニィ医師は、癌、自己免疫疾患、糖尿病、甲状腺障害、生殖障害、行動問題を持つ子供、さらに多くのインフルエンザに似た病気、の、上昇を見続けることになっていた。

この状況は何年もブリーニィ氏を当惑させていた。だが薬剤空中散布に使用されるヘリコプターが2003年にジョージ川上流にある森林植林で墜落した。その少し後で、ジョージ湾でカキの集団死が起きた。

ブリーニィは、複数の科学報告書に目を向けて、1995年と2005年間に記録した自分の地域の癌患者上昇の理由にやっと納得がいく説明がついたと、結論を下した。

今日、ランドスとブリーニィは、クイーンズランドとタスマニア人だけではなく、すべてのオーストラリア人へ警告の旗を振っている。

多くの研究は魚類のような実験生物で行われているが、専門家達は、背骨がある生物は人間と生物学的システムを共有しているので、これらの調査結果は不安を起こさせるものであると述べている。

メルボルンにあるRMIT「環境毒物学者」、ダヤンティ・ヌゲゴダ、は、実験室でエンドスルファンなどの農業薬品にヒト細胞を露出させている研究者である。「エンドスルファンは恐ろしいものです。我々はそれが屋内実験で非常に有毒であることがわかった。」と、彼は述べている。

ランドスとブリーニィ氏の個人的な有毒ヒットリストは以下を含んでいる:

○湿潤剤、これはノニルフェノールなどの化合物に分解し、ホルモン生産を害する事が知られている
○有機りん酸塩、知られている神経毒剤
○カルベンダジム、ホルモン撹乱物質、これは胎児に成長異常を引き起こすものである

ランドスはこう述べている:農民は作物にしばしばこれらの毒剤の一つ以上を使用している。さらに悪い事は、そのような化学物質の2つ以上が結び付くとき、それぞれの個別効果より、ずっと強力な害を抱えている。

さらに、アトラジンとシマジンと呼ばれる関連化合物がある。これらの「トリアジン」はオーストラリアのほとんどの農作物生産で雑草成長を防ぐのに使用されているが、人間のホルモンに障害を引き起こす。

トリアジン(誘導体)について研究者のヘイズ氏はこう述べている:「私の専門意見は、安全にはそれらを使用する事ができないと私は思います。それらは環境、人間の健康、出産に害を及ぼす。我々は、それを使用している人達、それを製造している人達を保護しなければなりません。」

Author:事務局 : 2009年04月13日 14:09